母子像「慈」 | 御香宮神社 - 神社ファン

有名度

前頭上位

御香宮神社

ごこうのみやじんじゃ

京都府京都市伏見区御香宮門前町174

😞 🙁 😐 🙂 😄

母子像「慈」

更新日:2026年8月6日

本殿の右手には、母親が幼い赤ちゃんを優しく抱き寄せるブロンズ像「慈(いつくしみ)」が建っています。2008年に建立されたこの像は、京都市北区の彫刻家・木代喜司氏が約1年をかけて制作した作品です。台座には旧伏見城の石垣に使われていた石が用いられており、伏見城ゆかりの歴史を今へ伝える御香宮神社らしい意匠となっています。
御香宮神社の主祭神・神功皇后は、身重のまま三韓征伐を成し遂げ、帰国後に応神天皇を出産したと伝えられることから、古くより安産・子授け・子育ての神様として篤く信仰されてきました。この母子像は、神功皇后の御神徳を現代へ伝えるシンボルとして建立されたもので、多くの参拝者が安産や子どもの健やかな成長を願って足を止めます。
ブロンズ製の母子像「慈(いつくしみ)」
像に近づくと、赤ちゃんを胸元で包み込む母親の穏やかな表情が印象的です。柔らかな眼差しには、わが子を見守る深い愛情が表現されており、「慈」という題名そのものを感じさせます。左肩には一羽の小鳥が静かにとまり、新しい命の誕生を祝福し、母子を見守っているような温かな情景が広がります。力強さや華やかさを競う社殿の彫刻とは対照的に、この像は静かな優しさで訪れる人の心を和ませてくれます。
台座に目を向けると、自然石の力強い質感が目に入ります。この石は旧伏見城の石垣に使用されていたもので、徳川家康が建立した本殿や、伏見城大手門を移築したと伝わる表門とともに、御香宮神社と伏見城との深い歴史的なつながりを感じさせてくれます。社殿だけでなく、この母子像にも伏見の歴史が息づいているのです。
石碑と母子像
像の隣には「安産乃社」と刻まれた石碑が建ち、母子像には自由に触れることができます。安産を願う妊婦やその家族はもちろん、子授けや子どもの健やかな成長を願う人々も多く訪れ、母親や赤ちゃんにそっと手を添えて祈りを捧げています。神功皇后の御神徳を身近に感じられる場所として、御香宮神社を代表する安産祈願スポットとなっています。
御香宮神社には国重要文化財の本殿や表門など見どころが数多くありますが、この母子像「慈」は、現在も多くの人々の願いを受け止め続ける「生きた信仰」を感じられる場所です。本殿への参拝を終えたらぜひ立ち寄り、穏やかな母子の姿に癒やされながら、大切な人の健康や幸せを静かに祈ってみてはいかがでしょうか。

この記事を2人の方がいいねといっています



スポンサーリンク

御香宮神社の人気記事