有名度
関脇松尾大社
まつのおたいしゃ
京都府京都市西京区嵐山宮町3
磐座
更新日:2026年7月10日
松尾大社発祥の聖地「磐座」
松尾大社の北西にそびえる松尾山の山頂付近には、松尾大社発祥の聖地とされる「磐座(いわくら)」があります。松尾山は別名「別雷山(わけいかづちのやま)」とも呼ばれ、七つの谷に分かれています。その一つである大杉谷の山頂近くに鎮座する巨大な磐座は、社殿が建立される以前から神が降臨する神聖な場所として信仰されてきました。後に渡来系氏族・秦氏が現在の地へ社殿を建立するまで、この磐座が松尾大社の御祭神を祀る祭祀の場であったと伝えられています。
古代の日本では、現在のような社殿を建てるのではなく、巨岩や巨木、山そのものを神の依り代として祀る自然信仰が広く行われていました。松尾山の磐座もその代表的な例であり、松尾大社の信仰の原点を今に伝える貴重な場所です。
磐座は「御神蹟(ごしんせき)」や「御鎮座場(ごちんざじょう)」とも呼ばれ、現在も神職以外は立ち入ることのできない神聖な場所となっています。一般の参拝者が近づくことはできませんが、松尾大社の歴史を知るうえで欠かすことのできない重要な聖地です。かつては磐座付近の見晴らし台まで登拝することができ、京都市街から比叡山まで見渡せる絶景が広がっていました。しかし、平成30年(2018年)の台風により登山道が大きな被害を受けたため、現在は登拝が中止されています。
現在も松尾山は神域として大切に守られており、境内の「上古の庭」では、この磐座信仰をモチーフにした石組みを見ることができます。社殿が建てられる以前から続く自然信仰に思いを馳せることで、松尾大社の歴史や信仰をより深く感じられるでしょう。

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