松風苑 | 松尾大社 - 神社ファン

有名度

関脇

松尾大社

まつのおたいしゃ

京都府京都市西京区嵐山宮町3

松風苑

更新日:2025年5月10日

「松風苑(しょうふうえん)」は、1975年(昭和50年)に昭和を代表する作庭家、重森美玲により総工費1億円をかけて作庭されました。これらの庭園で用いられた200余個の石はすべて徳島県吉野川の青石(緑泥片岩)です。松尾大社内には「曲水の庭」「上古の庭」「蓬莱の庭」があります。
重森美玲は京都に多くの作品を残していて、枯山水庭園の作庭師として東福寺方丈庭園、光明院庭園、大徳寺瑞峯院庭園などがあります。この松尾大社の庭園もその代表作の一つになります。
庭園は有料になりますので、社務所にて拝観料を納めてチケットを購入してください。回廊の下を潜ると右手に受付がありますので、チケットをみせてください。
拝観時間:平日・土曜 午前9時~午後4時、日曜・祝日 午前9時~午後4時30分
拝観料(庭園・神像館共通):大人500円 学生400円 子供300円
松風苑入口

曲水の庭

この庭の見どころは、平安貴族が水面に盃を浮かべながら詩歌を楽しむ「曲水の宴」をモチーフに作られており、それを大小の石組みで曲水と呼ばれる水の流れや州浜、そして四季を現代風に再現しています。
曲水の庭
高い木など遮るものがないため、開放的でゆったりと平安貴族の「雅遊の場」がイメージされています。
尚、この松尾大社の3つの庭園が重森美玲の遺作と言われています。
曲水の庭 別角度

即興の庭

曲水の庭の後ろ、宝物館と葵殿の間に作られたのが即興の庭です。当初、設計にはなかったこの空間に、重森美玲が即興的に作り上げた庭園です。
緑泥片岩、白川砂、錆砂利構成の枯山水形式の庭園で、宝物館、渡り廊下、葵殿の三方向からの眺めを考慮し、磐座の自由奔放さと曲水の庭の形式的な石組みとの中間構成といえる意匠となっています。
即興の庭

上古の庭

「曲水の庭」の北奥にあるのが「上古の庭」です。
この庭の見どころは、松尾大社の背後にある磐座(いわくらざ)をモチーフとして作られました。
上古の庭
ミヤコ笹が一面敷かれた上に大小の青石が雑然と組まれていて、太古の昔の神社には社殿などなく、石がそのままご神体とされる松尾山の頂上の磐座を再現しています。中央にある2つの巨石は松尾大社のご祭神の男女二神とされ、その周りも松尾大社内に祀られている神のご祭神と言われています。この石組みは意図的なものではなく、神様の意志によって据えられたと作者は説明しています。
「曲水の庭」の温かみのある柔らかな雰囲気と違い、野に雑然と石がいろんな向きに置かれていて、荒々しい野趣あふれる雰囲気の庭です。
上古の庭 別角度

蓬莱の庭

「曲水の庭」「上古の庭」とは離れたところにあり、第二鳥居手前のお蕎麦屋さん「団ぷ鈴」の奥にあるのが「蓬莱の庭」です。もちろん「松風苑」の入場券でこちらも拝観することができます。
蓬莱の庭
この庭は1975年(昭和50年)に、重森美玲がデザインの後、息子の重森完途(かんと)により作庭されました。親子そろって日本の作庭家でありますが、重森完途の代表作は世界一の日本庭園と言われている島根県の「足立美術館の庭園」です。アメリカの日本庭園専門誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』で「20年連続日本一」に選ばれました。
蓬莱の庭 別角度
この庭の見どころは、鎌倉時代に流行した仙人が住む不老不死の世界、「蓬莱山」をモチーフとして作られました。
切り立った山々や滝を背の高い石で表現する滝石組などが用いられています。また北西部には孫の重森千靑(ちさお)作庭による重森三玲の代表作である「東福寺 方丈庭園」の枯山水庭園をオマージュした石組手法も取り入れられています。上から見ると庭全体を鶴が羽を広げた形になっています。
蓬莱の庭は蓬莱山の精神世界を、360度どこからでも楽しめる開放的でありながら精神世界の高い池泉庭園です。
蓬莱の庭の鯉

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