石庭 | 貴船神社 - 神社ファン

有名度

大関

貴船神社

きふねじんじゃ

京都府京都市左京区鞍馬貴船町180

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石庭

更新日:2026年7月9日

重森三玲が手掛けた「天津磐境」の石庭

貴船神社本宮の本殿へ向かう石段の手前、やや分かりにくい場所に石庭「天津磐境(あまついわさか)」があります。1965年に作庭され、東福寺方丈庭園や光明院庭園など数々の名庭を手掛けた作庭家・重森三玲の作品として知られています。
石庭
「磐境(いわさか)」とは、古代から神が降臨する場所と考えられてきた神聖な岩や石組のことです。天津磐境は、こうした古代信仰を現代の庭園として表現した石庭で、貴船神社の歴史や神話を巧みに取り入れた意匠となっています。
庭園には、貴船川で産出する美しい緑色や紫色の貴船石が用いられています。貴船石は古くから神聖な石として大切にされてきた希少な石で、その自然な色合いと苔むした姿が庭園全体に落ち着いた趣を与えています。
石庭 横
また、庭園全体は船の形を表現しており、中央には船のマストを表す椿の木が植えられています。さらに、神が降臨する依代である「神籬(ひもろぎ)」の思想も取り入れられ、神話の世界を庭園として表現した重森三玲ならではの独創的な作品となっています。
この船の意匠は、神社創建の伝承とも深く結び付いています。貴船神社は、神武天皇の母・玉依姫命が黄色い船に乗って貴船川をさかのぼり、この地に水神を祀ったことに始まると伝えられています。奥宮には、その伝承にちなむ「船形石」も残されています。
一見すると自然石を配置した静かな石庭ですが、古代信仰や貴船神社の創建伝承が随所に表現された奥深い庭園です。本殿へ向かう前に足を止め、石組や庭全体の意匠にもぜひ注目してみてください。

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