左近の桜・右近の橘 | 白峯神宮 - 神社ファン

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白峯神宮

しらみねじんぐう

京都府京都市上京区今出川通堀川東入飛鳥井町261

左近の桜・右近の橘

更新日:2025年5月1日

紫宸殿に習った桜と橘

神門を潜り、拝殿前には「左近の桜(さこんのさくら)・右近の橘(うこんのたちばな)」があります。左近の桜、右近の橘は雛人形で聞いたことがある人がいるかもしれません。ひな人形にある桜と橘をどっちに飾ればいいのか迷ったときに覚える言葉です。
京都御所の内裏には、公事や儀式を行う紫宸殿があります。こちらに天皇から見て右側に左近桜、左側に右近橘が植えられていました。昔は桜ではなく梅で、どちらも早春に花を咲かせ実をつける木、実を結ぶ木として重宝されていましたが、960年(天徳四年)に紫宸殿が家事となり、梅も橘を焼失しました。再建するときに梅ではなく桜を植えたので、以降は左近桜となったと言われています。
白峯神宮は「神宮」の名に表れているように社格の官社であり、御祭神は天皇です。御所の紫宸殿に倣って「左近の桜・右近の橘」が植栽されていると言われています。
左近の桜と右近の橘

八重で花びらの切れ込みが特徴の撫子桜

この桜は1934年(昭和9年)に桜の名所で有名な洛西エリアにある平野神社から奉納されたものです。
品種は「撫子桜(なでしこさくら)」です。撫子桜は撫子の花に似た花びらに細い切れ込みがあるのが特徴で、蕾のころは濃いピンク色ですが、花は薄いピンク色の八重桜です。満開の姿は鞠のように丸く愛らしい桜です。開花時期はソメイヨシノよりやや遅く、4月の中旬頃です。
また「なでしこ」と聞くとサッカー女子日本代表の愛称である「なでしこジャパン」を思い浮かべる人も多いかと思います。白峯神宮は蹴鞠の神様が祀られているため、球技をする人から信仰されていて、地主社ではサッカーボールも多く奉納されています。
ですが、なでしこジャパンの「なでしこ」は「大和撫子」からの「なでしこ」で、残念ながらこちらの撫子桜が直接の由縁ではありません。ただ白峯神宮からも縁を感じるとコメントしていますので、今後白峯神宮と深く関わっていくのかもしれません。
撫子桜(左近の桜)

初夏に白い花、夏に黄色の実をつける柑橘類

この橘の花は撫子桜と同時期に植樹されたものと考えられていますが、詳細は不明です。
右近の橘
橘は柑橘類の総称で、ミカン科の花で、夏の季語ともなっています。白い花びらが5枚ある可憐な美しい花が咲きます。初夏の5~6月に花が咲き、夏にはミカンより少し小ぶりの黄色の実がなります。花からもゆずに似た柑橘の爽やかな香りがあり、香りが長く続くのが特徴です。
右近の橘の花と葉
橘は柑橘類の中でも歴史が最も古く、「不老不死・不老長寿」の象徴とされ、そのため御所にも植えられていたと言われている縁起の良い花です。
右近の橘の花

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