有名度
小結白峯神宮
しらみねじんぐう
京都府京都市上京区今出川通堀川東入飛鳥井町261
左近の桜・右近の橘
更新日:2026年7月5日
紫宸殿にならって植えられた桜と橘
神門をくぐると、拝殿前には「左近の桜(さこんのさくら)」と「右近の橘(うこんのたちばな)」が植えられています。ひな人形とともに飾られる桜と橘としても広く知られていますが、その由来は京都御所の紫宸殿(ししんでん)にあります。紫宸殿は、天皇の即位礼や節会など宮中の重要な儀式が行われた内裏の正殿です。その前庭には、天皇から見て右側に左近の桜、左側に右近の橘が植えられていました。「左近」「右近」は宮中を警護した左近衛府・右近衛府に由来するといわれ、平安時代から続く宮中の伝統として現在まで受け継がれています。
もともと左近には梅が植えられていたと伝えられていますが、960年(天徳4年)の火災で紫宸殿とともに焼失し、再建の際に桜へ植え替えられたことから、「左近の桜」と呼ばれるようになったとされています。
白峯神宮は崇徳天皇と淳仁天皇を祀る皇室ゆかりの神社であり、紫宸殿の伝統にならって拝殿前に左近の桜・右近の橘が植えられています。皇室との深いゆかりを今に伝える、白峯神宮ならではの景観です。

平野神社から奉納された撫子桜
左近の桜は、1934年(昭和9年)に京都屈指の桜の名所として知られる平野神社から奉納された「撫子桜(なでしこざくら)」です。撫子桜は、花びらの先に細かな切れ込みが入る珍しい八重桜で、蕾は濃い紅色、開花すると淡い桜色へと変化します。満開になると手毬のように丸く咲き誇り、例年4月中旬頃に見頃を迎えます。流通量が少ない品種のため目にする機会は多くなく、平野神社との歴史的なつながりを感じられる桜としても貴重な存在です。
「なでしこ」と聞くと、サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」を思い浮かべる人も多いでしょう。白峯神宮は蹴鞠の宗家・飛鳥井家ゆかりの神社として、サッカーをはじめ球技全般の守護神として信仰を集めており、境内にはサッカーボールなども数多く奉納されています。「なでしこジャパン」の名称は「大和撫子」に由来するもので、撫子桜が直接の由来ではありませんが、球技の神様を祀る白峯神宮ならではの縁を感じさせる話題として親しまれています。

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不老長寿を象徴する右近の橘
右近の橘は、日本に古くから自生する柑橘で、初夏には白い花を咲かせ、夏には黄色い実を付けます。花は爽やかな柑橘の香りを漂わせ、季節ごとに異なる表情を楽しめます。


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