多賀まつり(古例大祭) | 多賀大社 - 神社ファン

有名度

関脇

多賀大社

たがたいしゃ

滋賀県犬上郡多賀町多賀604

多賀まつり(古例大祭)

更新日:2025年11月15日

湖国の春祭り第一の名にふさわしい祭典

毎年4月22日に行われる「古例大祭」は、多賀大社の年間行事の中で最も重要な祭りです。地元では「多賀まつり」、あるいは多くの騎馬が参加することから「馬まつり」とも呼ばれています。鎌倉時代の記録にも記されているほど歴史が古く、江戸時代には京都の賀茂祭と並び称されていました。かつては午の日に行われていましたが、1885年(明治18年)に現在の4月22日に定められました。
祭りの準備は1月3日から始まります。この日に行われるのは、祭りの主役である馬頭人(ばとうにん)と御使殿(おつかいでん)を決める差定式です。馬頭人は馬上から祭りの指揮を執る重要な役割で、彦根市を含む旧犬上郡の8つの区域から持ち回りで選ばれます。かつては選定に厳格な条件が定められていましたが、近年は緩和されました。一方、御使殿は多賀大社の氏子である地元の村々から順番に選出されます。
4月に入ると、馬頭人と御使殿はそれぞれ神様を迎え入れる御神入式、神様に御供物を献じる大御供式、宵宮祭など、古例大祭に関わる神事を執り行います。また馬頭人は、大祭の前日に大社へと参籠し身を清めるのがしきたりです。
当日、午前8時半から本殿祭が始まります。午前10時になると、馬頭人と御使殿を先頭に、氏子や崇敬者による40数頭の騎馬、御神輿や御鳳輦を担ぐ人々など、時代衣装を身にまとった約500名による華やかな行列が動き出します。神輿の担ぎ手を務めるのは、氏子の厄年の男衆です。
多賀まつり
行列は栗栖にある「調宮(ととのみや)」を目指しますが、馬頭人と御使殿は異なる道を進みます。まず彦根市竹ヶ鼻町の都恵神社で祭典を行った後、犬上川下流の賓台(ひんだい)と呼ばれる河原へ向かい、そこで御弊合わせの儀式を執り行います。この儀式は、農耕が盛んな土地にとって大切な水への感謝と、五穀豊穣、平安と発展を祈願するものです。
午後2時頃、本社前で行列と再び合流した一行は、尼子の打籠馬場へ移動し、ここで「富ノ木渡し式」を行います。富ノ木はカツラの小枝で、カツラの木は水の豊かな湿原に自生することから水を表し、豊作を祈る意味が込められています。
そして午後3時半、全員が揃って大社へ還る「本渡り」が始まります。これが祭りの最大の見どころで、大行列が賑やかに多賀の町を進む姿は必見です。特に神輿とともに太閤橋を渡る光景は見応えがあります。その後、午後5時には、宮司をはじめとする神職と祭りに関わった全員が本殿の周りを三度巡る「夕日の神事」が催され、長い一日が幕を閉じます。
翌日には祭りが滞りなく終わったことを神様へ報告する後宴祭があり、最後に、馬頭人と御使殿が神様を見送る御神上式が執り行われ、すべての行事が完結します。

この記事を0人の方がいいねといっています



スポンサーリンク

多賀大社の人気記事