御田祭 | 猿田彦神社 - 神社ファン

有名度

関脇

猿田彦神社

さるたひこじんじゃ

三重県伊勢市宇治浦田2-1-10

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御田祭

更新日:2026年9月5日

毎年5月5日に行われる「御田祭(おみた)」は、御神田に早苗を植え、その年の豊作を祈願する猿田彦神社の伝統的な祭事です。三重県指定無形民俗文化財となっています。
祭りは境内で行われる「修祓式」「本殿祭」から始まります。その後、舞台を本殿裏側の御神田へ移して「神田祭」が行われ、田植えが終わると再び境内へ戻り、「豊年踊り」「団扇破り」へと続きます。
猿田彦神社 御田祭案内板

桃山時代の装束で行われる田植え

神田祭では、八乙女と呼ばれる地元の8歳の少女たちが早苗を手渡し、植方による田植えが始まります。
植方は侍烏帽子に袴、市女笠に小袖という桃山時代の風俗を伝える装束を身につけています。太鼓や笛による田楽の囃子が響くなか、昔ながらの姿で御神田に早苗が植えられていきます。
普段は参拝者も少なく静かな御神田ですが、この日は華やかな装束に身を包んだ人々が集まり、猿田彦神社を代表する祭りの舞台となります。
御田祭の様子

恵比寿天と大黒天が勝負する「団扇角力」

田植えの途中で行われるのが「団扇角力(うちわずもう)」です。
2人の植方が、それぞれ恵比寿天と大黒天が描かれた大きな団扇を持って御神田へ入ります。団扇を上下にあおぎながら相撲を取り、勝敗によってその年を占います。
恵比寿天が勝てば大漁、大黒天が勝てば豊作の年になると伝えられています。実際に力士が相撲を取るのではなく、大団扇を使って大漁と豊作を占う、御田祭ならではのユニークな神事です。
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「ハエーヤハエ」の掛け声が響く豊年踊り

田植えが終わると再び境内へ戻り、豊年万作を願う「豊年踊り」が行われます。
特徴的なのが、

「ハエーヤハエ、ハエーヤハエ」

という独特な掛け声です。
掛け声の「ハエーヤ」の「ハエ」には、作物が「生える」、そして早く大きくなるようにという願いが込められています。後ろの「ハエ」には「栄えるように」という意味が込められているといわれています。
田植えをするだけではなく、豊作への願いを踊りや掛け声によって表すところも御田祭の見どころです。
猿田彦神社 豊年踊り

最後は参拝者も参加する「団扇破り」

御田祭の最後を飾るのが「団扇破り」です。
団扇角力で使用された恵比寿天と大黒天の2本の大団扇を、参拝者たちが一斉に破ります。破られた団扇の紙片は、火除けなどの御守になると伝えられています。
御田祭は一般参拝者も参列できるため、団扇破りが始まると紙片を求めて多くの参拝者が大団扇へ集まります。宮司の合図とともに一斉に団扇へ向かう、祭りのクライマックスです。

桃山時代を思わせる装束での田植えから、団扇角力、豊年踊り、最後に参拝者も加わる団扇破りまで、次々と特色ある行事が続きます。御神田を舞台に受け継がれてきた、猿田彦神社を代表する祭事です。

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