孫若御子神社 | 熱田神宮 - 神社ファン

有名度

大関

熱田神宮

あつたじんぐう

愛知県名古屋市熱田区神宮一丁目1番1号

😞 🙁 😐 🙂 😄

孫若御子神社

更新日:2026年9月2日

熱田神宮の境内摂社

孫若御子神社(ひこわかみこじんじゃ)は、正参道の東側、南新宮社と同じ道沿いに鎮座する熱田神宮の境内摂社です。
御祭神は、尾張氏の祖とされる天火明命(あまのほあかりのみこと)。現在は熱田神宮の摂社の一つですが、『続日本後紀』や『延喜式』にもその名が残る、平安時代以前から知られていた古社です。
孫若御子神社 門と社殿

尾張氏の祖・天火明命を祀る

御祭神の天火明命は、尾張氏の祖とされる神です。
熱田神宮の創祀に深く関わった宮簀媛命や、その兄の建稲種命も尾張氏につながる人物であり、尾張氏の祖神を祀る孫若御子神社は、熱田神宮と尾張氏との関係を知るうえでも注目したいお社です。
天火明命は史料によって天照国照彦天火明尊などとも記され、神話では天孫系の神として登場します。「火明(ほあかり)」という神名についても、稲穂が赤く照り輝く様子と結びつけて解釈されることがあります。
現在の孫若御子神社は南新宮社から南へ延びる道沿いにあり、門と玉垣に囲まれた社殿が建っています。
熱田神宮 孫若御子神社案内版
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『続日本後紀』にも登場する名神大社

孫若御子神社の創建年代は明らかではありませんが、平安時代前期にはすでに朝廷から重視される神社となっていました。
『続日本後紀』の承和2年(835)12月条には、尾張国の日割御子神・孫若御子神・高座結御子神の三神が「名神」に列せられたことが記されています。さらに三神について「並熱田大神御児神也」とあり、いずれも熱田大神の御子神とされています。
その後、延長5年(927)にまとめられた『延喜式』では、尾張国愛智郡の「孫若御子神社」として記載され、名神大社に列しています。
同じく熱田神宮に関係する熱田神社、日割御子神社、高座結御子神社も名神大社として記載されており、孫若御子神社も古代にはそれらと並んで朝廷から重視されていたことがわかります。
現在は熱田神宮の境内摂社ですが、その歴史は少なくとも9世紀前半まで史料で遡ることができる由緒ある神社です。
孫若御子神社 社殿

熱田七社には含まれない古社

興味深いのは、これほど古い由緒と格式を持ちながら、孫若御子神社が「熱田七社」には含まれていないことです。
熱田七社とは、熱田神宮、別宮八剣宮、日割御子神社、高座結御子神社、氷上姉子神社、上知我麻神社、下知我麻神社を指します。
『続日本後紀』では日割御子神・孫若御子神・高座結御子神がそろって名神に列せられ、『延喜式』でも孫若御子神社は名神大社とされています。それにもかかわらず、後世に成立した熱田七社の中には孫若御子神社の名がありません。
なぜ七社に含まれなかったのかについて、はっきりした理由はわかっていません。
孫若御子神社はもともと境内の別の場所に鎮座しており、明治7年(1874)に現在地へ遷座しました。

境内では目立つお社ではありませんが、尾張氏の祖神を祀り、平安時代には日割御子神社・高座結御子神社とともに「名神」に列せられた孫若御子神社。現在の境内摂社という姿だけではわからない、古代からの高い格式を持つお社です。

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