有名度
大関熱田神宮
あつたじんぐう
愛知県名古屋市熱田区神宮一丁目1番1号
徹社
更新日:2026年9月2日
末社 徹社
熱田神宮の第一鳥居をくぐり、参道右手の楠之御前社の北側に鎮座する徹社(とおすのやしろ)は、天照大神の和魂(あまてらすおおかみのにぎみたま)を祀る境内末社です。神様には荒魂(あらみたま)と和魂という異なるはたらきがあるとされます。荒魂が活動的・猛進的なはたらきをする神霊であるのに対し、和魂は平和・柔順のはたらきをする神霊とされています。
徹社は、その穏やかな側面である天照大神の和魂を祀る神社です。

一之御前神社の「荒魂」と対になる「和魂」
徹社を参拝するうえで知っておきたいのが、本宮の北西に鎮座する一之御前神社との関係です。一之御前神社には天照大神の荒魂が祀られています。つまり熱田神宮では、天照大神の活動的・猛進的なはたらきを表す荒魂を一之御前神社に、平和・柔順のはたらきを表す和魂を徹社に祀っています。
荒魂と和魂は別々の神ではなく、同じ神が持つ異なるはたらきを表すものです。
本宮だけを参拝していると気づきにくいところですが、一之御前神社と徹社の両方を参拝すると、熱田神宮における天照大神の祀られ方をより深く知ることができます。

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「徹社」という社名の由来
徹社という珍しい社名については、『熱田大神宮神体伝聞書』に由来を求める説があります。天照大神が生まれた際、その光彩が天地に満ちたとする『日本書紀』の神話にちなみ、その光が地の底まで貫き徹るほどであったという天照大神の日徳を称え、「徹社」の名が付いたとするものです。
「徹」という一字に、太陽神である天照大神の光が広く行き渡る姿を重ねた社名と考えられています。

創建は元明天皇の時代とも
徹社の創建年代については明確ではありません。一説には、第43代元明天皇の在位中に創建されたとも伝えられています。元明天皇の在位期間は慶雲4年(707)から和銅8年(715)で、伝承どおりであれば1300年以上の歴史を持つことになります。
ただし、創建年代を確定できる史料は確認されていないため、古くから伝わる説の一つとして考えるのがよいでしょう。
本宮へ向かう参道沿いに鎮座
徹社は第一鳥居をくぐった先、正参道の右手に鎮座しています。楠之御前社のすぐ北側にあり、本宮へ向かう参道から立ち寄ることができます。小さな末社ですが、祀られているのは天照大神の和魂です。本宮の北西にある一之御前神社の荒魂とあわせて参拝すると、同じ天照大神の異なる神威をそれぞれ祀る、熱田神宮ならではの信仰の形を見ることができます。
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