有名度
大関熱田神宮
あつたじんぐう
愛知県名古屋市熱田区神宮一丁目1番1号
神楽殿・西楽所
更新日:2026年9月1日
創祀1900年記念事業で造営された神楽殿
本宮拝殿の東側に建つ大きな建物が「神楽殿(かぐらでん)」です。現在の神楽殿は、熱田神宮の創祀1900年を記念する造営事業によって平成21年(2009)に造営されました。最大370名が昇殿できる大きな社殿で、初宮詣や安産祈願、厄除け、家内安全などの御祈祷が行われています。
1月1日午前0時には、新年を迎えて最初の神楽となる「初神楽」がここで奉奏されます。
熱田神宮の境内では比較的新しい建物ですが、大きな屋根を持つ堂々とした姿が印象的で、伝統的な神社建築を受け継ぐ現代の職人の技を見ることができます。
Bariston (wikipedia CC 表示-継承 4.0)神楽殿前に朱塗りの高舞台が現れる舞楽神事
毎年5月1日には、平安時代から伝わる「舞楽神事」が行われます。この日は神楽殿前庭に鮮やかな朱塗りの高舞台が設けられ、舞楽が熱田大神に奉納されます。
神職や巫子、熱田神宮の雅楽奉仕団体「桐竹会」の会員によって、振鉾(えんぶ)をはじめとする舞楽が次々と奉奏されます。
舞楽神事は平安時代から熱田神宮に伝えられてきたとされる歴史ある神事です。新緑に囲まれた境内に朱塗りの高舞台が現れ、装束をまとった舞人が雅楽に合わせて舞う姿は、普段の神楽殿前とは大きく異なる光景です。

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徳川綱吉が再建した西楽所
神楽殿の南側に建つ檜皮葺の建物が「西楽所(にしがくしょ)」です。現在の西楽所は、貞享3年(1686)に江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉によって再建されました。熱田神宮の境内に残る数少ない明治時代以前の建造物の一つです。
建物は長さ4間、幅2間の切妻造・檜皮葺。正面中央の2間には蔀戸(しとみど)、その両側には連子窓(れんじまど)が設けられています。
現在は西楽所だけが残っていますが、かつては海上門の内側に東楽所もあり、東西二つの楽所が向かい合って建っていました。
昭和20年(1945)の戦災によって海上門と東楽所は焼失しましたが、西楽所は戦災を免れました。そのため、江戸時代に再建された建物が現在まで残る貴重な存在となっています。

舞楽神事と豊年祭で現在も使われる西楽所
西楽所は古い建物として保存されているだけではなく、現在も熱田神宮の神事で使われています。5月1日の舞楽神事では西楽所で楽が奏され、神楽殿前庭の高舞台で舞楽が奉納されます。現在の神楽殿と江戸時代から残る西楽所が、一つの神事の舞台として結びつきます。
さらに5月8日の「豊年祭」では、西楽所に「おためし」と呼ばれる畠所と田所の模型が飾られます。
豊年祭は、日本武尊が東国平定の途中で人々に農耕や養蚕などの産業技術を授けた御徳に感謝する祭典です。農業関係者は西楽所に飾られた田畑の模型の出来具合を見て、その年の作柄を占います。
「おためし」は5月8日から13日まで一般に公開されます。
平成21年に造営された神楽殿と、貞享3年から残る西楽所。建てられた時代は300年以上離れていますが、舞楽神事をはじめとする熱田神宮の祭典を現在も支える二つの建物です。
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