願掛松と金銀石 | 小國神社 - 神社ファン

有名度

関脇

小國神社

おくにじんじゃ

静岡県周智郡森町一宮3956-1

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願掛松と金銀石

更新日:2026年9月22日

金運・良縁の願いを託す松と石

小國神社の拝殿前には、しめ縄を張った一本の松と、その根元に寄り添うように置かれた石があります。
それぞれ「願掛松」と「金銀石」と呼ばれ、金運や良縁を願う場所として信仰されています。
願掛松
金銀石には、小國神社の御祭神である大己貴命(大国主命)の国造りにまつわる伝承があります。
大己貴命が遠江の国造りを行い、この地に留まって人々にさまざまな生業を教えた際、金銀の印として授けたのがこの石であると伝えられています。
そのため「金銀石」と呼ばれるようになり、ほかにも「金運石」「並石」「引寄石」「夫婦石」という名前で伝えられてきました。
そして金銀石の隣に立つ松が「願掛松」です。「松」と、願いが叶うのを「待つ」を掛けた名前で、金銀石を撫で、続いて願掛松の幹を撫でると、金運や良縁に恵まれると伝えられています。
金銀石
小國神社の御祭神・大己貴命は、大国主命の名でも知られ、縁結びをはじめとするさまざまな御神徳を持つ神様です。
金銀石と願掛松は、ただ眺めるだけではなく、実際に石と松に触れて願いを託すことができるのが特徴です。拝殿で参拝したあとには、金銀石と願掛松にも立ち寄ってみてください。
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大己貴命が抱き留めたと伝わる「赤猪石」

小國神社から少し足を延ばした浜松市舞阪町の岐佐神社には、同じ大己貴命にまつわる「赤猪石」があります。
この石にまつわるのが、『古事記』に記された大国主命の死と再生の神話です。
大国主命には八十神と呼ばれる多くの兄神がいました。兄神たちは八上比売をめぐって大国主命を妬み、赤い猪を山の上から追い落とすので捕まえるよう命じます。
ところが、山から落とされたのは猪ではなく、火で真っ赤に焼かれた大石でした。それを猪だと思って受け止めた大国主命は大火傷を負い、命を落としてしまいます。
息子の死を悲しんだ母神・刺国若比売命は神産巣日命に助けを求めました。そこで遣わされたのが、𧏛貝比売(きさがいひめ)と蛤貝比売(うむぎひめ)の二柱の女神です。
二柱による治療を受けた大国主命は、再び元の姿を取り戻して生き返ったと『古事記』には記されています。
岐佐神社Daihouzi(wikipedia CC 表示-継承 4.0)
岐佐神社に伝わる「赤猪石」は、この神話で大国主命が抱き留めたとされる大石です。石に触れることで力を授かり、病気や怪我が平癒し、健康な身体がよみがえると伝えられています。
さらに岐佐神社の赤猪石は浜松市の認定文化財となっており、『古事記』の大国主命の火傷治癒にまつわる伝承を伝える有形民俗文化財として位置づけられています。
小國神社の金銀石と岐佐神社の赤猪石は、由来も信仰も異なりますが、どちらも大己貴命・大国主命にまつわる石です。小國神社の御祭神にまつわる伝承をさらにたどってみたい方には、興味深い場所ではないでしょうか。
なお、同じ『古事記』の赤猪の神話にまつわる場所として、鳥取県南部町には赤猪岩神社が鎮座し、大国主命が命を落とした際の大石を地中深くに封じたという伝承が残されています。

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