本殿 | 小國神社 - 神社ファン

有名度

関脇

小國神社

おくにじんじゃ

静岡県周智郡森町一宮3956-1

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本殿

更新日:2026年9月22日

出雲大社の本殿をもとに再建された大社造

小國神社の本殿は、総檜皮葺の大社造で建てられています。現在の本殿は1882年(明治15年)の大火で旧本殿が焼失した後、1886年(明治19年)に再建されたものです。
再建にあたっては、同じ大己貴命(大国主命)を御祭神とする出雲大社から本殿の図面を借りて造営されました。間口3間1尺5寸、高さ4丈3尺で、出雲大社本殿のおよそ2分の1の規模です。
大社造は高床式の本殿で、内部の中央には心御柱(しんのみはしら)と呼ばれる柱が立ち、正面と背面の中央には棟木まで伸びる宇豆柱(うずばしら)が配されます。内部はほぼ正方形で、柱によって「田」の字のように区切られることが特徴です。
正面中央に宇豆柱があるため、入口は中央ではなく東側に設けられています。御扉(みとびら)の前には木階(きざはし)が延び、その上部を階隠(はしかくし)が覆います。
注目したいのが、御祭神が鎮まる神座の向きです。小國神社では、出雲大社と同じく神座が西を向いています。出雲大社の本殿をもとに再建されたことを、建物の外観だけでなく内部の構成からもうかがうことができます。
屋根には日本の伝統的な檜皮葺が用いられ、切妻屋根の上には千木と鰹木が据えられています。
小國神社 御社殿
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45年ぶりに行われた本殿の檜皮葺の葺き替え

小國神社では、本殿をはじめとする社殿群に檜の樹皮を重ねて葺く「檜皮葺」が用いられています。
檜皮葺は定期的な修復を必要とするため、小國神社では天皇陛下御即位記念事業として、2020年(令和2年)から「令和のお屋根替え」が進められました。本殿では長年の風雨による経年劣化や植物の侵食などが確認され、2021年(令和3年)に約45年ぶりとなる屋根の葺き替えが行われました。
社殿の屋根
本殿の工事は2021年2月から10月にかけて実施され、屋根だけでなく野地板や軒なども確認しながら修復が進められました。工事に先立って御祭神は隣接する並宮へ遷され、工事完了後の11月10日には本殿遷座祭、翌11日には本殿遷座奉幣祭が斎行されています。
なお、檜皮採取や檜皮葺などの技術は、2020年に「伝統建築工匠の技 木造建造物を受け継ぐための伝統技術」としてユネスコ無形文化遺産に登録されています。小國神社の「令和のお屋根替え」は、こうした伝統技術によって社殿を次代へ継承する大規模な修復事業でもありました。
本殿は拝殿や幣殿のさらに奥に鎮座しており、通常の参拝では細部まで見ることはできません。そのため、拝殿から参拝する際には、その奥に出雲大社との深い関係を伝える大社造の本殿が鎮座していることを意識してみるのも、小國神社ならではの見どころです。
本殿Saigen Jiro (wikipedia CC0)

御祭神・ご利益

御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)です。大国主命(おおくにぬしのみこと)、大国様とも呼ばれ、神話では「因幡の白うさぎ」を助けた神として知られています。
『古事記』『日本書紀』では国造りを進めた神として描かれ、小國神社では国土開発や殖産、医療などの知識や文化を人々に授けた神として崇敬されています。
小國神社 御祭神の大国主命
御神徳は、国土経営・諸業繁栄・夫婦和合・縁結び・厄除け・交通安全など多岐にわたります。なかでも縁結びの神として信仰されており、境内には大己貴命の縁結びの伝承が残る「ひょうの木」もあります。
男女の縁だけでなく、人間関係や仕事などさまざまな良縁を願う信仰が伝えられていることも、小國神社の大きな特徴です。

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