有名度
大関諏訪大社 下社春宮
すわたいしゃ しもしゃはるみや
長野県諏訪郡下諏訪町193
春の遷座祭
更新日:2026年10月3日
春宮と秋宮を行き来する御霊代
諏訪大社下社では毎年2月1日と8月1日、半年ごとに御祭神の御霊代が秋宮と春宮の間を遷る「遷座祭」が執り行われます。2月1日の遷座祭では、前年8月から秋宮に鎮座していた御霊代が秋宮から春宮へ遷ります。そして半年後の8月1日には、春宮から秋宮へ再び遷座します。
8月の遷座祭は「お舟祭」としても有名です。御霊代を遷す神幸行列に続いて、青柴で作った巨大な柴舟に翁と媼の人形を乗せ、氏子たちが春宮から秋宮まで曳行します。多くの氏子や観光客が集まる、下社を代表するにぎやかな祭りです。
これに対して2月の遷座祭は、柴舟の曳行を伴いません。御霊代を秋宮から春宮へお迎えする神幸行列を中心として、冬の下諏訪を厳かに進んでいきます。その静かな様子から「こっそり祭り」と呼ばれることもあります。
夏のお舟祭や6年ごとに行われる御柱祭とはまた異なる、諏訪大社下社の古くからの祭祀を間近に感じられる神事です。
春の遷座祭
2月1日の遷座祭は、まず秋宮で「出御の儀」などの神事が執り行われます。宝殿に鎮まる御霊代を神輿へ遷した後、神職や氏子大総代、白丁姿の奉仕者らが行列を組み、約1.6キロ離れた春宮へ向かいます。行列には薙鎌や白旗、錦の御旗、御霊代を納めた神輿、大御正台などが連なり、大社通りから旧中山道などを通って春宮へと進みます。かつては大祝や五官も騎馬で行列に加わっていました。
春宮へ到着する直前に待っているのが、御手洗川に架かる下馬橋です。ここでは行列全体が橋を渡るのではなく、御霊代を乗せた神輿だけが下馬橋を渡ります。室町時代に建立されたと伝わる古い橋を、御霊代を乗せた神輿が厳かに渡る姿は、春の遷座祭を象徴する光景のひとつです。
神輿が春宮へ到着すると、御霊代を宝殿へ遷す「入御の儀」が執り行われます。春一番に芽吹く神聖な木とされるカワヤナギの枝先を用いた「楊柳の玉串」を神前に供え、御霊代を春宮へお迎えします。
御霊代を宝殿へ安置した後、奉仕者たちは再び隊列を整え、中山道を通って秋宮へ戻ります。こうして秋宮から春宮への御霊代の遷座が完了し、御霊代は8月1日のお舟祭までの半年間、春宮に鎮座します。
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