万治の石仏 | 諏訪大社 下社春宮 - 神社ファン

有名度

大関

諏訪大社 下社春宮

すわたいしゃ しもしゃはるみや

長野県下諏訪町193

万治の石仏

更新日:2025年7月7日

デザインが独特な石仏

春宮近くを流れる砥川のそば、周囲を田んぼで囲まれた場所に万治の石仏と呼ばれる石仏が鎮座しています。巨大な自然石の上に小さな頭が乗っているという、大変アンバランスなデザインが特徴の石仏であり、芸術家である岡本太郎氏が「世界中歩いているがこんな面白いもの見たことがない」と大絶賛したという話も残されています。
万治の石仏の顔
石仏の高さは2.6メートル、幅3.8メートル、奥行き3.7メートルの大きさで、安山岩で作られています。上に乗せられている仏頭は、高さ約65センチです。万治3年に作られたことから「万治の石仏」と呼ばれており、1982年には下諏訪町の有形文化財に指定されました。
実はこの万治の石仏には興味深い伝説が残されています。
1657年、諏訪高島藩主である諏訪忠晴が、諏訪大社下社春宮に石の鳥居を寄進しようと考えました。その仕事を命じられた石工が、この地にあった大きな石にノミを入れたところ、なんと石から血が流れだしたそうです。その事に大変驚いた石工は、鳥居造りを中断しました。その日の夜、石工の夢枕に「茅野市の上原山に良い石材がある」とのお告げが下り、実際にそこで良い石材を見つけ、無事に鳥居を完成させることができたそうです。石工は、この不思議な石に阿弥陀如来仏を刻み、万治の石仏を建立し、お祀りしたと伝えられています。ちなみにこの時のノミの跡は現在も残っているそうなので探してみてください。
万治の石仏の横顔

お参り方法について

万治の石仏は、その名のとおり「万(よろず)のことが治(なおる)」と言われており、物事をばんじ(万治)まるく治めて願いを聞いてくれる石仏として人々から篤く信仰されてきました。また参拝も独自の作法があるので、ご紹介させていただきます。
まずは石仏の正面で一礼し、手を合わせながら「よろずおさまりますように」と心で念じます。その後、心の中で願い事を思い浮かべながら石仏の周りを時計回りで3周し、最後に正面にもどり「よろずおさめました」と唱えてから一礼するのが参拝の流れです。
万治の石仏の全体
石仏の胸には逆卍や雷・太陽・雲・月などの絵が書かれています。また手を組んだ右側には南無阿弥陀仏の文字が彫られています。こちらは大日如来を教主とする密教の曼荼羅(まんだら)であり、阿弥陀如来と大日如来を一体の石仏に共存させた「同体異仏」を信仰する密教集団の弾誓上人(たんせいしょにん)(1551~1613)を祖とする浄土宗の一派です。そのため、万治の石仏は弾誓上人の供養塔とも言われています。

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