神輿が安置されている建物
境内の東側、神道への入口付近には、神輿庫が建っています。式年大祭にて使用されてきた神輿が安置されている建物です。煌びやかな2基の神輿が納められており、ガラス越しに中を覗くことができます。
右側に納められているのは、1804年に神田鍛治町法橋善慶の指揮によって製作された神輿です。当時、奧院と九頭龍社、中院でも同じ形の御輿が造られました。総工費はなんと522両かかったそうです。残念ながら現存するのはこちらの一基のみになります。ヒノキ材で作られており、路盤153センチ角、4本の胴柱の外径は99センチです。屋根上には如意宝珠と水煙、正面には鳥居が置かれており上部には瓔珞が飾られています。四隅に吊された鈴は真鍮に金メッキです。
江戸時代には、この神輿を担いで江戸まで行き出開帳を開催したと伝わります。明治以降は式年大祭の渡御の儀・還御の儀のみで使われてきましたが、長い年月に渡って使用されたため破損箇所が生じ、また約750キロと大変重いため1991年に神輿が新調されたそうです。それが神輿庫の左側に納められている神輿になります。
その後、約30年間にわたり使用されてきましたが、令和初の式年大祭に合わせて2021年に新たに神輿が造られました。屋根上には名物のソバの花をくわえた鳳凰を置くなど、戸隠らしいデザインが取り入れられています。高さは2メートル、全長5はメートルほどの大きさで、木曽ヒノキを主材料にした神輿です。
式年大祭は戸隠神社の中でも最大の祭典です。その中で神様をお運びする神輿はとても重要で神聖なものではないでしょうか。美しく煌びやかな神輿をぜひ一度ご覧になってください。