有名度
小結金劔宮
きんけんぐう
石川県白山市鶴来日詰町巳118-5
金運上昇で人気のパワースポット
更新日:2026年9月4日
船井幸雄氏の紹介で広まった「金運神社」
金劔宮は、天津彦火瓊瓊杵尊(あまつひこほのににぎのみこと)を主祭神としてお祀りする神社です。社伝では崇神天皇3年(紀元前95年)の創祀とされ、北陸でも屈指の歴史を持つ古社です。かつては「劔宮(つるぎのみや)」「劔神社(つるぎじんじゃ)」と呼ばれ、現在の「鶴来(つるぎ)」という地名も金劔宮に由来するといわれています。中世には白山七社の一社に数えられ、鶴来の氏神として信仰されてきました。

金運の神社として広まるきっかけになったとされるのが、船井総合研究所の創業者・船井幸雄氏です。船井氏が注目したのは御本殿だけではなく、そのそばに鎮座する境内社の乙剱社(おとつるぎしゃ)でした。
乙剱社の御祭神は彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)。瓊瓊杵尊と木花咲耶姫命の御子で、「山幸彦」の名でも知られる神様です。
船井氏は乙剱社の神様を「金勝金目尊(かなかつかなめのみこと)」として紹介し、金運に縁のある場所として取り上げました。ただし、金勝金目尊は金劔宮が乙剱社の正式な御祭神として案内している神名ではありません。金劔宮でお祀りしているのは彦火火出見命です。

ソフトバンクグループ創業者の孫正義氏をはじめ、経営者や著名人が参拝したという話も広まり、金劔宮の金運神社としての知名度をさらに高めました。
船井氏は金劔宮について、マイナスイオンやエネルギーという独自の観点からも高く評価していました。こうした船井氏の紹介が現在の「金運のパワースポット」というイメージにつながっていますが、これは金劔宮本来の信仰や神社側の公式見解とは分けて考える必要があります。
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金運を願うなら御本殿と乙剱社へ
金運を目的に金劔宮を訪れる場合も、まずは御本殿に参拝し、その後、金運の神社として知られるきっかけとなった乙剱社にもお参りするとよいでしょう。金劔宮では、金色の御守袋に入った「金運御守」や、八咫鏡(やたのかがみ)・草薙剣(くさなぎのつるぎ)・八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま)の三種の神器をかたどった御守も授与されています。

「金運」は金劔宮の公式見解ではありません
金劔宮が全国的に「金運の神社」として知られるようになったのは比較的新しく、それ以前から鶴来の氏神として地域の人々に崇敬されてきた神社です。「日本三大金運神社」「金運のパワースポット」といった情報が広まり、参拝者が急増したことから、金劔宮は参拝者に向けて次のようなメッセージを出しています。
以前より、TV・週刊誌・インターネットにおいて、当宮に関して「日本三大金運神社」「金運」などという言葉が流布しておりますが、これは当宮の公式見解ではございません。
当宮は鶴来町の氏神という存在として、この地でまつりごとを営んで参りました。地域の皆さま(氏子・崇敬者のみなさま)をお守りするという役割の神社です。お祀りする神さまも金運ではなく、健康・尚武の神さまです。当宮の本来の姿を十分にご理解いただき、加熱する不確かな情報に惑わされることなく、心穏やかにご参拝くださいますことを切にお願いいたします。また、近年境内において「大声で嬌声をあげて騒ぐ」「立ち入るべきではないところに侵入する」など不適切な行為が目立ちます。どうか神さまの御前ですので謹んでいただくようお願いいたします。
金運の御利益をどのように捉えるかは参拝者それぞれですが、少なくとも金劔宮自身が、過熱する金運情報と一線を画していることは理解しておく必要があります。
金運を目的に参拝する場合も、金劔宮が鶴来の氏神として長く祭祀を続けてきた神社であることを理解し、境内では神社の案内に従って節度ある行動を心がけましょう。

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