有名度
小結金劔宮
きんけんぐう
石川県白山市鶴来日詰町巳118-5
舞殿
更新日:2026年8月30日
舞殿
金劔宮の境内には、神前に舞や神楽などを奉納するための舞殿があります。舞殿は四間四方の切妻造で、渡り廊下と楽屋を備えています。現在の建物は1952年(昭和27年)に改築されたものです。
内部は能舞台の形式となっており、舞台奥の鏡板には大きな老松が描かれています。鏡板に松を描くのは能舞台を特徴づける意匠の一つで、神を迎える依り代となった松の前で能が演じられたことに由来するとされています。
舞台だけでなく楽屋を備えていることから、実際に舞や神楽などの奉納を行うことを前提として造られた建物であることが分かります。
また、舞殿の内部には数多くの絵馬が奉納されており、「絵馬殿」とも呼ばれています。舞や神楽を神前に奉納する場所であるとともに、参拝者が願いや感謝を込めた絵馬を奉納する場所としても使われてきました。

軍記物語『義経記』によると、兄・源頼朝との対立から奥州平泉を目指した義経は、武蔵坊弁慶らとともに北陸道を進む途中で金劔宮に立ち寄りました。一行は金劔宮に一泊し、神楽を奉納したと伝えられています。
現在の舞殿は1952年(昭和27年)に改築された建物であり、義経が神楽を奉納した場所が現在の舞殿だったという意味ではありません。しかし、金劔宮に神楽奉納の伝承が残されていることは、現在の舞殿を見るうえでも興味深い歴史の一つです。
金劔宮では本殿や拝殿だけでなく、舞殿も見ておきたい建物です。切妻造の外観に加え、内部の舞台、老松が描かれた鏡板、奉納された絵馬などにも注目してみてください。
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