有名度
小結金劔宮
きんけんぐう
石川県白山市鶴来日詰町巳118-5
粟島神社・招魂社
更新日:2026年8月30日
粟島神社
粟島神社(あわしまじんじゃ)は、金劔宮の境内に鎮座する境内社です。御祭神は少彦名命(すくなびこなのみこと)。『古事記』では海の彼方から天乃羅摩船(あめのかがみのふね)に乗って現れ、大国主神とともに国造りを行った神として登場します。小さな神として描かれていますが、大国主神の国造りを助けた重要な神様です。
少彦名命は国造りのほか、医薬や病気の治療、酒造、温泉などにも関わる神として信仰されてきました。『日本書紀』にも大己貴神と協力して国土の経営にあたり、人や家畜の病気を治療する方法などを定めたことが記されています。

金劔宮の粟島神社でも少彦名命がお祀りされています。本社をはじめ多くの境内社が鎮座する金劔宮のなかで、医薬や健康との関わりが深い神様をお祀りする社です。
招魂社
招魂社は金劔宮の境内の奥に鎮座する社で、旧鶴来町出身の護国の英霊をお祀りしています。本社やほかの境内社とは祭祀の性格が異なり、地域から出征し、国のために亡くなった人々の御霊を祀るための社です。社殿へ向かう途中には独立した鳥居が建ち、その先に招魂社が鎮座しています。

三八豪雪は、1962年(昭和37年)12月末から1963年(昭和38年)2月にかけて北陸地方を中心に記録的な大雪をもたらした豪雪災害です。石川県でも各地で大きな被害が発生し、金劔宮の招魂社もその被害を受けました。
倒壊から3年後の1966年(昭和41年)に社殿が再建され、現在まで残されています。再建された社殿は神社建築で広く見られる流造で、屋根は銅板葺です。

金劔宮は鶴来の氏神として長く地域と関わってきた神社です。その境内に旧鶴来町出身者を祀る招魂社が置かれていることも、金劔宮と地域とのつながりを示すものの一つです。また、現在の社殿には英霊を慰霊する場所としての役割だけでなく、昭和38年の豪雪による倒壊と、その後の再建という歴史も残されています。境内の奥に鎮座する招魂社は、近代以降の鶴来の歴史を伝える境内社でもあります。
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