身代わり様の村上社・宮さまの盾 | 鎌倉宮 - 神社ファン

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身代わり様の村上社・宮さまの盾

更新日:2026年9月1日

護良親王の身代わりとなった村上義光を祀る村上社

本殿に向かって右手に鎮座する「村上社」は、鎌倉宮の摂社です。御祭神として、護良親王の忠臣であった村上彦四郎義光をお祀りしています。
村上義光は『太平記』にも登場する武将で、護良親王の危機に際して自ら身代わりとなり、その命を救った人物として知られています。
村上社 社殿
元弘3年(1333)、鎌倉幕府討幕のために挙兵した護良親王は、幕府軍に追われ、吉野山で窮地に陥りました。もはや逃れることはできないと死を覚悟した親王のもとへ駆けつけたのが村上義光です。
義光自身も激しい戦いのなかで鎧に16本もの矢を受けていたとされます。それでも親王に自害を思いとどまるよう説得し、自分が身代わりとなって敵を欺く間に落ち延びるよう進言しました。
義光は護良親王の錦の鎧直垂を身につけると、自らを親王であるかのように装いました。そして敵を前に「われこそは、大塔宮護良親王ぞ、汝ら腹を切る時の手本とせよ」と叫び、腹を一文字に掻き切って自害したと『太平記』は伝えています。
幕府軍が義光を護良親王だと思い込んだことで、その間に本物の護良親王は包囲を脱して吉野山から逃れることができました。
村上社は、主君を守るため自らの命を差し出した村上義光を祀る、鎌倉宮のなかでも護良親王の生涯と深く結びついた場所です。

身代わりになってくれる「撫で身代り」

村上社の前に立っているのが、鎧兜姿の村上義光をかたどった木像「撫で身代り」です。
木彫りの村上彦四郎義光公像(身代わり像)
樹齢103年のケヤキの大木から彫り上げられた、人とほぼ同じ大きさの像です。兜をかぶり、甲冑を身につけた武将の姿で立っています。
村上義光が護良親王の身代わりとなった故事にちなみ、自分の身体で具合の悪いところや気になるところと同じ部分を撫でると、「撫で身代り」がその身代わりとなってくれるとされています。
厄除けや病気平癒などを願って撫でる参拝者が多く、木像の表面は長年撫でられてきたことで光沢を帯びています。
さすられて光っている村上彦四郎義光公像
自分自身のためだけでなく、家族など本人に代わって参拝することもできます。村上義光が護良親王を救った「身代わり」の故事が、現在の祈願の形として受け継がれているところが大きな特徴です。
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絵馬を奉納して身代わりを祈願

村上社では「撫で身代り」を撫でるだけでなく、絵馬を奉納して身代わりを祈願することもできます。
社務所で絵馬を受け、身代わりになってもらいたいことや願い事を書き入れます。村上社の横には専用の絵馬掛けが設けられているので、そこへ絵馬を奉納してから「撫で身代り」を撫でて祈願します。
身代わり絵馬
村上義光が自ら護良親王の身代わりとなって命を救った故事にちなむ村上社だけに、「身代わり」という願い方にも意味があります。自分自身のことはもちろん、家族など本人に代わって身代わりを願うこともできます。
絵馬奉納所

悪縁を絶ち良縁を結ぶ「宮さまの盾」

「撫で身代り」のそばには、もうひとつ特徴的な奉納物「宮さまの盾」があります。
「宮さま」とは、鎌倉宮の御祭神である護良親王のことです。「宮さまの盾」はその名の通り盾の形をしており、一般的な絵馬とは大きく異なる姿が目を引きます。
宮さまの盾一覧
祈願する際は盾の裏側に願い事を書き入れて奉納します。護良親王の強い御神徳によって悪縁を絶ち、新たな良縁を結んでいただくことを願うもので、初穂料は1500円です。
宮さまの盾アップ
村上社では、護良親王の身代わりとなった村上義光にちなむ「撫で身代り」と絵馬、そして護良親王に悪縁切りと良縁結びを願う「宮さまの盾」という、それぞれ異なる祈願ができます。村上社を参拝したあとは、その周囲に並ぶ奉納物にも注目してみてください。

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