有名度
大関箱根神社
はこねじんじゃ
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1
箱根元宮(奥宮)
更新日:2026年9月1日
駒ヶ岳山頂に鎮座する「天空の社」
箱根元宮(はこねもとつみや)は、標高1,356mの駒ヶ岳山頂に鎮座する箱根神社の奥宮です。「天空の社」とも呼ばれ、箱根大神の神体山である神山を拝する場所に御社殿が建っています。御祭神は箱根神社と同じ「箱根大神」。瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)の3柱の総称です。
箱根元宮の歴史は非常に古く、箱根神社の縁起では今から約2400年前、第5代孝昭天皇の御代に聖占仙人が神山の神威を感じ、駒ヶ岳山頂に神仙宮を開いたことを始まりとします。

757年(天平宝字元年)、箱根山に入峰した万巻上人が箱根大神の御神託を受け、山麓の芦ノ湖畔に里宮として社殿を建立しました。これが現在の箱根神社です。
現在の箱根元宮の御社殿は1964年(昭和39年)、西武グループ創業者の堤康次郎氏の寄進によって再建されました。
毎月24日の月次祭と御神火祭
箱根元宮では毎月24日に月次祭が斎行されています。なかでも重要な祭典が、毎年10月24日に行われる「御神火祭」と「例祭」です。
御神火祭では、古来の方法によって新たな火を鑽り出す「燧火の儀」が行われます。鑽り出された御神火が篝火に点火されると、大祓詞が奏上され、新しい世明けを告げる「鶏鳴の儀」が斎行されます。
その後、御神火を箱根元宮の御神前に奉献し、神体山である神山を拝して例祭が行われます。
例祭を終えると、御神火を箱根元宮から箱根神社へ運ぶ「御神火巡行祭」が行われます。箱根神社の御神前に御神火が奉献されると、皇室の弥栄、国家国民の安寧、世界平和を祈る「世界平和祈願祭」が斎行されます。
翌25日には御神火が箱根全山の神社を巡ります。駒ヶ岳山頂で鑽り出された一つの御神火が箱根神社、そして箱根全山へと受け継がれていく、箱根の山岳信仰を現在に伝える祭典です。

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箱根元宮へのアクセス
箱根元宮へは、箱根園から「箱根駒ヶ岳ロープウェー」を利用して向かいます。箱根園駅から駒ヶ岳山頂駅までは片道約8分。山頂駅から箱根元宮までは徒歩約8分です。山頂駅を出ると、視界の開けた駒ヶ岳山頂を歩いて御社殿へ向かいます。遊歩道を進んだ先には箱根元宮へ続く石段があり、それを登ると朱塗りの御社殿に到着します。

一方、山上は天候が変化しやすく、強風や雷などによってロープウェーが運休する場合があります。箱根元宮を目的に訪れる場合は、出発前にロープウェーの運行状況を確認しておくのがおすすめです。
神様が白馬で降臨した「馬降石」
箱根元宮へ向かう参道の石段を上る途中には、「馬降石(ばこうせき)」と呼ばれる大きな岩があります。注連縄が張られたこの岩は、白馬に乗った神様が駒ヶ岳へ降臨した際、馬から降りた場所と伝えられています。馬降石の上には、神様を乗せてきた白馬の蹄跡とされる穴が残っています。さらに、この穴に溜まった水は、どれほど日照りが続いても枯れたことがないと伝えられています。
馬降石のそばには、狛犬と馬を祀った小さな石祠もあります。駒ヶ岳山頂に伝わる神様の降臨伝説と白馬信仰を現在に伝える、箱根元宮の重要な史跡です。

白馬信仰を伝える「馬乗石」
馬降石から参道を挟んだ反対側には、「馬乗石(ばじょうせき)」があります。馬降石とともに、白馬に乗った神様の伝説と駒ヶ岳の白馬信仰を現在に伝える岩です。馬降石だけに注目しがちですが、箱根元宮を訪れたら参道の反対側にある馬乗石もあわせて見ておきたいところです。
箱根元宮が鎮座する駒ヶ岳山頂は、約2400年前から神山を拝する祭祀の場とされてきました。御社殿だけでなく、参道の左右に残る馬降石と馬乗石にも目を向けると、箱根元宮に伝わる古い山岳信仰と白馬信仰をより深く感じることができます。

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