神嶽山神苑 | 寒川神社 - 神社ファン

有名度

大関

寒川神社

さむかわじんじゃ

神奈川県高座郡寒川町宮山3916

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神嶽山神苑

更新日:2026年8月26日

日本庭園・神嶽山神苑

御社殿の裏手に広がる神嶽山神苑(かんたけやましんえん)は、寒川神社の起源に深く関わる「難波の小池」を中心に整備された池泉回遊式の日本庭園です。裏参拝所や末社御祖神社、茶室、茶屋、資料館などが設けられています。
もともと御本殿の奥に広がる神嶽山は禁足地でしたが、僧侶で庭園デザイナーとしても知られる枡野俊明氏の設計により整備され、2009年(平成21年)8月に神嶽山神苑として開苑しました。
神苑には御祈祷を受けた方が入苑できます。御本殿の表側とは雰囲気が大きく異なり、池や泉、木々、石組みなどが調和した静かな空間が広がっています。寒川神社を訪れ、御祈祷を受けた際にはぜひ立ち寄りたい場所です。
神嶽山神苑 入苑券

風情ある外門

神嶽山神苑へ入る外門は、御本殿の左手側にあります。通常の参拝で利用する神社の出入口よりも奥にあるため、外庭や内庭と比べると人通りも少なく、静かな雰囲気です。
門には「神嶽山」の扁額が掲げられています。ここから先が神苑となり、外門をくぐると境内の賑わいとは異なる落ち着いた景観へと変わります。
神嶽山神苑 外門

手水舎と手水鉢

「神嶽山」の扁額が架かる外門をくぐると、すぐ前に手水舎があります。神苑では、まずここで手を清めてから参拝します。
神嶽山神苑 手水舎
注目したいのが手水鉢です。この手水鉢は、かつて寒川神社に建っていた旧三之鳥居の基礎石をくり抜いて造られたものです。
さらに基礎石に残る割り石は、南北を示す位置に組み込まれています。これを見ると、御本殿が一般的な南向きではなく、裏鬼門にあたる南西を向いて建てられていることを確認できます。
八方除の守護神として知られる寒川神社らしく、神苑に入ってすぐの手水鉢にも方位との関係を見ることができます。
神嶽山神苑 手水鉢
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八方除の御利益がある浄め土

手水舎の後ろには、「浄め土」が用意されています。
浄め土は寒川神社の御祈祷授与品にも含まれているもので、八方除の御神徳をいただくものです。神苑では受付で申し出ることで授与していただくこともできます。その際には志を納めます。
神嶽山神苑 浄め土

神聖な泉・難波の小池

御本殿の真裏には、「難波の小池」があります。寒川神社の起源に深く関わると伝えられる神聖な泉で、神嶽山神苑の中心となる場所です。
神苑に入ったら、まず手水舎で手を清め、この難波の小池をお参りします。
毎年1月2日に行われる追儺祭では、難波の小池から水を竹筒に汲み、神前に供えたのち境内に撒いて邪気を祓います。寒川神社にとって特別な意味を持つ場所であり、難波の小池は写真撮影が禁止されています。
神嶽山神苑 難波の小池

神苑の参拝場・裏参拝所

難波の小池とともに神苑の神聖な区域に設けられているのが裏参拝所です。
神嶽山神苑 裏参拝所
裏参拝所は、神嶽山を通して寒川大明神を拝する場所です。御本殿の正面にある拝殿とは反対側にあたり、神苑ならではの参拝場所となっています。
周囲の静かな空気の中で心を落ち着かせ、寒川大明神に手を合わせてお参りします。

結界の意味を持つ内門

裏参拝所の先には内門があります。この門は単なる庭園内の門ではなく、「難波の小池」や「裏参拝所」がある神聖な区域と、その先に広がる池泉回遊式庭園を分ける意味を持っています。
神嶽山神苑 内門
茶の湯の世界には、格式や表現を「真・行・草」の3段階で表す考え方があります。神苑では、難波の小池や裏参拝所がある神聖な空間を「真」、その先の庭園を「草」ととらえ、内門が両者を隔てる結界として設けられています。
門を一つくぐることで、神聖な参拝の空間から庭園を楽しむ空間へ移っていく構成になっています。

八方除の精気が漂う八氣の泉

内門の前には「八氣の泉」があります。八方除の精気が漂う泉として造られた、神嶽山神苑を代表する見どころの一つです。
泉の中央には、陰陽の関係を表すように組み合わされた基礎石があり、その中央から水が湧き出しています。
ここで使われている石も、手水鉢と同じ旧三之鳥居の基礎石です。かつて鳥居を支えていた石が、手水鉢と八氣の泉という異なる形で神苑に残されています。
神嶽山神苑 八氣の泉
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神楽が奉納される石舞台

神苑の中ほどには、池に浮かんでいるように見える石舞台があります。石材には「花崗岩のダイヤモンド」とも呼ばれる四国産の庵治石が使用されています。
背の高い木々を背景にした石舞台では、雅楽の演奏や神楽舞などが奉納されます。庭園の自然と池、石舞台、雅楽や神楽が一体となった景観を楽しめる、神苑ならではの場所です。
神嶽山神苑 石舞台
奉納が行われる際には舞台前から観覧できるほか、「茶屋 和楽亭」から石舞台を眺めることもできます。奉納予定については寒川神社の公式SNSなどで確認できます。

毎月1日開席・茶室 直心庵

内門を左手に進んだ先には、茶室「直心庵(ちょくしんあん)」があります。
切妻屋根の建物に、竹を用いた梅見門や腰掛待合などが設けられた本格的な茶室です。日本庭園の中に溶け込むように建てられ、神苑の風情をより深く感じられる場所となっています。
直心庵は毎月1日に開席され、茶室で抹茶をいただくことができます。
神嶽山神苑 茶室 直心庵

末社 御祖神社

直心庵からさらに進んだ場所には、末社の御祖神社(みおやじんじゃ)が鎮座しています。
御祖神社は神嶽山神苑の整備に伴って現在地へ遷座しました。庭園を巡る途中にある末社ですので、神苑を訪れた際にはこちらにもお参りしてみてください。
神嶽山神苑 末社 御祖神社
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「神人和楽」を楽しむ・茶屋 和楽亭

神苑には、抹茶と和菓子をいただける「茶屋 和楽亭」があります。
和楽亭が大切にしているのが、神様と人がともに楽しむ「神人和楽」という考え方です。季節ごとに表情を変える日本庭園を眺めながら、抹茶と季節の和菓子を楽しむことができます。
神嶽山神苑 茶屋 和楽亭
庭園側は一面が大きなガラス窓になっているため、席から池や正面の石舞台を眺められます。庭園を歩いて楽しむだけでなく、室内からゆっくり景色を眺められるのも和楽亭の魅力です。
神嶽山神苑 茶屋 和楽亭と池

八方除けの歴史に触れる・方徳資料館

神苑の右手奥には、寒川神社の「八方除」をテーマにした方徳資料館があります。寒川神社と八方除信仰の歴史を、貴重な資料とともに学ぶことができます。
神嶽山神苑 方徳資料館
収蔵品は約1,000点に及びます。入口では、承応2年(1653)の銘を持ち、この形式では全国最古といわれる庚申塔を見ることができます。寒川町に鎮座していた下大曲神社に伝わったもので、4臂の青面金剛像、2匹の猿、雌雄の鶏が彫られています。
展示場の中央にはキトラ古墳の星宿図を表したドームや渾天儀があり、その隣には二挺天符式和時計が展示されています。
神嶽山神苑 方徳資料館内
なかでも見どころの一つが、武田信玄ゆかりの「六十二間筋兜鉢・附金具残闕三種(ろくじゅうにけんすじかぶとばち・かなぐざんけつさんしゅ)」です。永禄12年(1569)、武田信玄が小田原攻めの際に寒川神社へ奉納したと伝えられています。
そのほか、細川半蔵が製作した「三極通儀」や天球儀、棟札なども展示されています。
方徳資料館では、幅広い年代の参拝者が八方除について理解できるよう、レプリカやジオラマ、映像などを取り入れて展示を視覚的に分かりやすくしています。文字と写真によって寒川神社の歴史をたどる大きな「見る年表」も見どころです。展示物の文字が読みやすいよう、照明にも工夫が施されています。

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