渾天儀 | 寒川神社 - 神社ファン

有名度

大関

寒川神社

さむかわじんじゃ

神奈川県高座郡寒川町宮山3916

😞 🙁 😐 🙂 😄

渾天儀

更新日:2026年8月26日

八方除と天体・方位を表す渾天儀

御本殿の右手には、天体の動きと方位を表す「渾天儀(こんてんぎ)」のレプリカが置かれています。独特な形をした大きなモニュメントで、寒川神社を象徴するものの一つとして印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
渾天儀とは、古代中国で発達した天体観測器具です。天球をいくつもの環で表し、天体の位置や星の動きを観測するために使用されました。
渾天儀
古来、天体の運行を観測して暦をつくることは、季節や農耕の時期を知るだけでなく、方位や日時の吉凶を判断するうえでも重要な意味を持っていました。天体の異変が国家の出来事と結び付けて考えられた時代には、星を観測してその動きを読み取ることは国政にも関わる重要な役割を担っていました。
寒川神社は、地相・家相・方位・日柄などに起因する災いを取り除く「八方除」の守護神として信仰されています。境内の渾天儀は、こうした寒川神社と方位との深い関わりを象徴するモニュメントです。
スポンサーリンク

方位盤・四神・渾天儀で構成

寒川神社の渾天儀は、天体観測器を再現したものだけが置かれているわけではありません。「方位盤」「四神の彫塑」「渾天儀」という、八方除にちなむ3つの要素から構成されています。
上部にある渾天儀は、4頭の龍によって支えられています。これは「龍は天空を支える」という故事にならったものです。四方から龍が渾天儀を支える姿は迫力があり、このモニュメントの中でも特に目を引きます。
渾天儀の龍と方位盤
龍の足元には八角形の方位盤があります。中央には九星・十干十二支と八方位、その周囲の八方には八卦が配置されています。
九星や十干十二支、八卦はいずれも古くから方位や暦、吉凶を判断する際に用いられてきました。渾天儀だけでなく、龍や方位盤まで含めて、八方除の信仰を表した構成になっています。

四方を守護する四神

台座には、青龍・朱雀・白虎・玄武の四神をかたどったプレートが埋め込まれています。四神は古代中国の思想に由来する霊獣で、青龍は東、朱雀は南、白虎は西、玄武は北を守護するとされています。四方それぞれに守護する霊獣を配する考え方は、日本にも伝わり、古くから都市や建造物、墳墓などの方位と結び付けられてきました。
渾天儀を見上げるだけでは見落としやすい場所なので、訪れた際には台座の四方を一周し、四神のプレートも探してみてください。
寒川神社 渾天儀の四神プレート
寒川神社の神門には十二支が配されていますが、こちらではさらに九星、十干十二支、八方位、八卦、四神、そして天体を表す渾天儀を見ることができます。八方除の寒川神社と方位との関係を、視覚的に最も分かりやすく表している見どころの一つです。

この記事を0人の方がいいねといっています



スポンサーリンク

寒川神社の人気記事