奥津宮 | 江島神社 - 神社ファン

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江島神社

えのしまじんじゃ

神奈川県藤沢市江の島2ー3ー8

😞 🙁 😐 🙂 😄

奥津宮

更新日:2026年8月24日

頼朝が寄進した鳥居

奥津宮の入口に立つ石造りの鳥居は、1182年(養和2年)に源頼朝が寄進したと伝えられています。江の島と源頼朝との関わりを伝える歴史ある鳥居で、奥津宮へ向かう参道で最初に目に入る見どころの一つです。
奥津宮 鳥居
長い年月を経てきた鳥居ですが、2004年の台風によって一部が破損し、その後補修工事が行われました。現在も奥津宮の入口に立ち、参拝者を迎えています。奥津宮へ入る際には、そのまま通り過ぎず、源頼朝の時代にまでさかのぼる由緒にも注目してみてください。

奥津宮 拝殿

龍神伝説の発祥地とされる江の島岩屋に最も近い場所に鎮座するのが奥津宮です。古くは「本宮」または「御旅所」と呼ばれていました。
岩屋には海水が入り込むため、4月から10月までの期間は岩屋本宮のご本尊が奥津宮へ遷座していたと伝えられています。現在の奥津宮だけを見ると独立した神社のように感じますが、もともとは江の島岩屋における信仰と深く結びついた場所でした。
かつての御社殿は壮麗な造りであったと伝えられていますが、1841年(天保12年)に焼失しました。その翌年の1842年(天保13年)に再建されたのが現在の入母屋造りの御社殿です。2011年(平成23年)には修復工事も行われています。
奥津宮 拝殿
拝殿から内部を眺めると、その奥の少し離れた位置に本殿を見ることができます。また拝殿内には大きなしゃもじが奉納されているのも特徴です。
大しゃもじの左側には龍神が描かれ、「神威奉戴」の文字が記されています。右側には弁財天が描かれ、「萬福招来」の文字が書かれています。江の島に伝わる龍神信仰と弁財天信仰を一つの奉納物から見ることができる、奥津宮らしい見どころです。
奥津宮 拝殿内のしゃもじ
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八方睨みの亀

拝殿へ入ったら、ぜひ天井を見上げてみてください。天井には、見る位置を変えてもこちらを睨んでいるように見える「八方睨みの亀」が描かれています。
現在見ることができる「八方睨みの亀」は、1994年(平成6年)に日本画家・片岡華陽氏によって復原されたものです。
八方睨みの亀
もともとの亀の絵は、江戸時代の絵師・酒井抱一が描いたものとされています。しかし原画は損傷が激しいことから、現在は江島神社の宝殿に保存されています。
正面から見るだけでなく、少し位置を変えながら亀の顔を眺めてみると、「八方睨み」と呼ばれる理由がよく分かります。奥津宮を参拝する際には、社殿だけを見て立ち去らず、忘れずに拝殿の天井にも注目してみてください。

奥津宮 本殿

拝殿の奥には奥津宮の本殿があります。
本殿には精巧な獅子の彫刻が並び、細部まで手の込んだ装飾を見ることができます。また、建物には日本の伝統的な木造建築で用いられる「斗組(ますぐみ)」と呼ばれる技術が使われています。
奥津宮 本殿
本殿を支える部分を見ると、組物が三段にせり出すように重ねられており、奥行きのある荘重な姿をつくり出しています。社殿全体を見るだけでなく、軒下の組物や獅子の彫刻まで目を向けてみると、奥津宮本殿の建築の細かさをより楽しむことができます。

奥津宮 ご利益

奥津宮には、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)が祀られています。多紀理比賣命は宗像三女神の一柱で、『古事記』『日本書紀』ともに三女神のうち最初に生まれた神とされています。
江島神社では、辺津宮・中津宮・奥津宮の三宮に宗像三女神がそれぞれ祀られています。その中で奥津宮を守るのが多紀理比賣命です。
江島神社では、もともと弁財天を祀ってきた歴史から、金運向上や芸能上達、海上安全などのご利益が広く知られています。その中でも奥津宮は、とくに金運向上のご利益が強いとされています。
奥津宮 本殿アップ
岩屋に最も近く、古くから龍神信仰とも深く結びついてきた場所ですので、奥津宮を参拝する際には、江島神社の三宮の中でも独特の歴史を持つ宮であることを意識してお参りしてみてください。
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奥津宮 石灯篭

奥津宮の参拝を終えたら、拝殿前に立つ石灯篭にも注目してみましょう。
この石灯篭は1843年(弘化3年)、武州多摩郡相原村の青木勘次郎によって奉納されたものです。石灯篭そのものにも歴史がありますが、特に見ておきたいのが台座部分に施された彫刻です。
奥津宮 石灯篭
拝殿に向かって右側の石灯篭には、竜宮城の乙姫が彫られています。一方、左側の石灯篭には亀に乗った浦島太郎の姿が彫られています。
左右の石灯篭を一対として見ることで、浦島太郎と竜宮城の物語が表現されていることが分かります。海に囲まれ、龍神信仰とも深く関係する江の島らしい意匠です。
石灯篭に彫られた浦島太郎と乙姫
浦島太郎の彫刻は風化が進んでおり、現在はやや姿を確認しにくくなっています。それでも近くから台座部分をよく見ると、その造形を追うことができます。奥津宮では社殿や「八方睨みの亀」に目が向きがちですが、この石灯篭も見逃したくない見どころの一つです。

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