山ふたつ・木食上人行場窟・群猿奉賽像庚申塔 | 江島神社 - 神社ファン

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江島神社

えのしまじんじゃ

神奈川県藤沢市江の島2ー3ー8

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山ふたつ・木食上人行場窟・群猿奉賽像庚申塔

更新日:2026年8月24日

山ふたつ・木食上人行場窟

「山ふたつ」は、江の島にできた海食洞の天井部分が陥没した跡です。上から眺めると、ちょうど江の島を二分するように大きくくびれていることから、「山ふたつ」と呼ばれています。
奥津宮へ向かって昭和の風情が残る通りを進んでいくと、左側に道路から海側へ張り出した展望台のような場所が現れます。ここが「山ふたつ眺め舞台」です。眼前には緑の木々に覆われた断崖が広がり、その切れ間から青い相模湾を望むことができます。江の島の地形を間近に感じられる場所で、奥津宮へ向かう途中にぜひ立ち止まって眺めたいスポットです。
山ふたつ
この谷底には、「木食上人行場窟(もくじきしょうにんぎょうばくつ)」と呼ばれる洞窟があります。木食行とは、五穀(米・麦・粟・キビ・豆)を断ち、木の実などを食べながら行う修行です。木食上人行場窟は、こうした厳しい木食行を行った人たちが生活しながら修行した場所と伝えられています。
現在、参拝者が洞窟まで足を運ぶことはできませんが、洞窟の中央には扁平な石を組み合わせた高さ約1m・幅約8cmの石廊があり、かつて石造阿弥陀如来の立像が安置されていたと伝えられています。現在の美しい景観だけでなく、かつてこの険しい場所で修行を行った人々がいたことを知ると、「山ふたつ」の見え方も少し変わってきます。
また、「山ふたつ眺め舞台」の背後を見ると、富士山や箱根の火山活動による火山灰が堆積してできた関東ローム層が露出しています。断崖や海だけでなく、こうした地層を間近で観察できることも「山ふたつ」の見どころです。江の島が歩んできた長い自然の歴史を感じながら眺めてみてください。
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群猿奉賽像庚申塔

「山ふたつ」から奥津宮方面へ進んでいくと、左へカーブする階段の踊り場に「群猿奉賽像庚申塔(ぐんえんほうさいぞうこうしんとう)」が建っています。一般的な板碑型などの庚申塔とは異なり、四角柱の形をしている珍しい石塔です。
群猿奉賽像庚申塔
四面には、山王社の使者とされる猿が御本尊の山王神に奉賽する姿が彫られています。彫られている猿は全部で36匹。「見ざる」「聞かざる」「言わざる」で知られる三猿だけでなく、棒乗りをする猿、綱渡りをする猿、扇を持って舞う烏帽子姿の猿など、さまざまな姿を見ることができます。
小さな石塔ですが、四面を順番に見ていくと、それぞれ異なる表情や動きをした猿が細かく表現されていることが分かります。通り過ぎてしまわず、ぜひ石塔の周囲から36匹の猿を探してみてください。
群猿奉賽像庚申塔の猿の様子
建立された正確な時期は分かっていませんが、江戸時代後期のものと考えられています。1963年(昭和38年)には、その珍しい意匠などから藤沢市の指定文化財となりました。
江の島では、このほかにも辺津宮から中津宮へ向かう途中に「猿田彦大神」と刻まれた庚申塔の碑を見ることができます。奥津宮へ向かう途中の群猿奉賽像庚申塔とあわせて見ておくと、江の島に残された庚申信仰の痕跡を見比べることができます。
庚申塔

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