有名度
小結江島神社
えのしまじんじゃ
神奈川県藤沢市江の島2ー3ー8
奉安殿
更新日:2026年9月2日
奉安殿
辺津宮の拝殿左手に建つ朱塗りの八角形のお堂が「奉安殿」です。「弁天堂」とも呼ばれ、昭和50年(1975)に建立されました。
江島弁財天は、安芸の宮島、近江の竹生島とともに「日本三大弁財天」の一つに数えられています。江島神社は明治時代の神仏分離によって現在は宗像三女神を御祭神としていますが、かつては江島弁財天として全国から信仰を集めました。奉安殿は、その長い弁財天信仰を現在に伝える重要な場所です。

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妙音弁財天と八臂弁財天
奉安殿に安置されているのが、江島神社を代表する2体の弁財天像「妙音弁財天(みょうおんべんざいてん)」と「八臂弁財天(はっぴべんざいてん)」です。妙音弁財天は琵琶を抱えた裸形の女性像で、「裸弁天」とも呼ばれています。女性の美しさを象徴する像としても知られ、弁財天が音楽・芸能を司る神であることを感じさせる優美な姿が特徴です。
藤沢市による調査では室町時代の15~16世紀頃の作とされ、寄木造または割矧造で玉眼を用いています。頭頂から足先まで78cm、坐高55.5cmあり、令和2年(2020)には藤沢市指定重要文化財となりました。
一方の八臂弁財天は「八臂」の名の通り8本の腕を持ち、それぞれの手に剣や弓、矢、宝珠などを持つ力強い姿をしています。妙音弁財天とは大きく印象が異なり、災厄を退け、人々を守護する弁財天の姿を表しています。中世の優れた弁財天像で、国の重要文化財に指定されています。
優美な裸形で琵琶を奏でる妙音弁財天と、8本の腕に武器や宝物を持つ八臂弁財天。同じ弁財天でありながら異なる姿をした2体を並んで拝観できることが、奉安殿最大の見どころです。

十五童子像や勅額も見どころ
奉安殿では2体の弁財天像だけでなく、江島弁財天にまつわるさまざまな宝物を見ることができます。十五童子像をはじめ、後宇多天皇から下賜されたと伝わる勅額、弁財天像の扁額、弘法大師の手形が残ると伝えられる護摩修法による弁財天像などが安置されています。
また、以前は辺津宮拝殿前に置かれていた巾着型の賽銭箱も現在は奉安殿内で見ることができます。
江島神社を訪れると、現在の御祭神である宗像三女神をお祀りする三宮に目が向きますが、江の島が長く「江島弁財天」として信仰されてきた歴史を知るうえでは、奉安殿もぜひ見ておきたい場所です。
奉安殿は拝観料が必要です。拝観時間や料金は変更される場合があるため、参拝時に最新情報を確認してください。

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