有名度
大関鶴岡八幡宮
つるがおかはちまんぐう
神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
さざれ石
更新日:2026年9月2日
国家にも詠われるさざれ石
鶴岡八幡宮の源氏池のほとりには、国歌「君が代」にも詠まれている「さざれ石」があります。「さざれ」とは小さい、細かいという意味です。国歌には「さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで」とあり、小さな石が長い年月をかけて大きな巌となり、さらに苔が生えるほど長く続くことを表しています。
鶴岡八幡宮のさざれ石を近くで見ると、大小さまざまな礫が一つに固まっていることが分かります。「さざれ石の巌となりて」という言葉を、実物を見ながらイメージできるのが大きな見どころです。

さざれ石のでき方
さざれ石は、地質学的には「石灰質角礫岩」と呼ばれる岩石です。石灰岩の礫が積み重なったところへ雨水が浸透し、水に溶けた石灰分が礫の間に沈着します。それが天然の接着剤のような役割を果たし、長い年月をかけて小さな石同士が固結して大きな岩となります。
表面には一つ一つ形や大きさの異なる石が残っているため、少し離れた場所から眺めるだけでなく、石肌にも注目してみてください。
「君が代」のもとになった歌は、平安時代に編纂された『古今和歌集』に収められています。小さな石が巌となる姿は、長い年月を象徴するものとして古くから歌い継がれてきました。

岐阜県から奉納
鶴岡八幡宮のさざれ石は、岐阜県の旧春日村、現在の揖斐川町春日で1961年(昭和36年)に小林宗一氏によって発見されたものと伝えられています。その後、1981年(昭和56年)に子息の小林文治氏によって鶴岡八幡宮へ奉納され、現在は源氏池のほとりに置かれています。
春日の笹又には巨大な石灰質角礫岩があり、「笹又の石灰質角礫巨岩(通称さざれ石)」として1977年(昭和52年)に岐阜県の天然記念物に指定されています。
なお、天然記念物に指定されているのは春日笹又にある巨岩で、鶴岡八幡宮に奉納されたさざれ石そのものではありません。
源氏池や旗上弁財天社を巡る際には、国歌で知られるさざれ石の実物と、小石が長い年月をかけて結びついた独特の石肌を間近で見てみてください。
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