鳥居・下り宮 | 谷保天満宮 - 神社ファン

有名度

小結

谷保天満宮

やぼてんまんぐう

東京都国立市谷保5208

鳥居・下り宮

更新日:2025年10月24日

鳥居

谷保天満宮の表参道入口には、一の鳥居が建てられています。形式は石造の明神鳥居で、中央の扁額には「天満宮」と刻まれた文字が掲げられています。正面は北東を向き、甲州街道の旧道沿いに面しています。かつては南側が正面であったといわれますが、街道の変遷に伴い、現在の配置へと改められたと伝えられています。
一の鳥居
この一の鳥居は、柱がわずかに内傾し、笠木と島木を備える伝統的な明神鳥居の構造を持っています。笠木の端はわずかに斜めに仕上げられ、これは明神鳥居に一般的な意匠であり、雨水を流す機能と美観を兼ね備えたものです。全体の比例が整い、石材の重厚感と均整の取れた造形が際立っています。施工年代の詳細は明らかではありませんが、古くから参道の象徴として人々に親しまれ、長い年月を経てもなおその威容を保ち続けています。
一の鳥居の扁額
一の鳥居をくぐり、参道を進むと二の鳥居が建っています。こちらも石造の明神鳥居で、社殿前の結界を示す重要な構造物です。また、境内社の稲荷社などには朱色の小さな鳥居が並び、天神信仰とあわせて多様な神々への信仰が根づいていることがわかります。
二の鳥居

下り宮

丘陵地と丘陵地の合間に位置する谷保天満宮は、全国でも数少ない下り宮です。下り宮とは、参道が下り坂になっている神社のことで、谷保天満宮では二の鳥居をくぐるとすぐ下り階段となります。
下り宮となった理由は、江戸時代に甲州街道が整備されたためです。かつて甲州街道は境内の南方向、多摩川沿いのハケ下を通っていましたが、五街道整備にあたり、甲州街道は現在の位置に移動しました。そのため御社殿は、街道に背を向ける形で建っています。
下り宮の境内

チャボ

約6,000坪におよぶ緑豊かな谷保天満宮の境内では、かつて多くのチャボが放し飼いにされ、参拝者の目を楽しませていました。これらのチャボは、もともと他の鳥たちとともに飼育されていたもので、数十年前、例大祭で奉納される古式獅子舞の衣装に使う羽を得る目的で飼われ始めたと伝えられています。
しかし、衣装に適した羽は得られず、最終的には外国から羽を取り寄せることになりました。その際、飼育していた鳥たちはすべて放鳥されましたが、チャボだけが境内に残り、その後も自然繁殖を重ねて境内の一部で暮らし続けたといわれています。
長い間、谷保天満宮の名物として参拝者に親しまれてきたチャボですが、近年ではその姿を見ることがなくなりました。諸説ありますが、放し飼いの状態であったため、キツネなどに襲われて数が減り、最終的には動物保護団体によって保護されたとされています。
境内のチャボ
かつて境内の自然とともに穏やかに暮らしていたチャボたちの姿は、今では谷保天満宮の歴史を物語る一風景として、多くの参拝者の記憶に残っています。

この記事を0人の方がいいねといっています



スポンサーリンク

谷保天満宮の人気記事