御社殿・御祭神・ご利益・本殿前の狛犬 | 品川神社 - 神社ファン

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品川神社

しながわじんじゃ

東京都品川区北品川3-7-15

御社殿・御祭神・ご利益・本殿前の狛犬

更新日:2025年11月19日

御社殿

品川神社の社殿は、歴史と格式を感じさせる壮麗な建築です。拝殿は入母屋造で、正面に千鳥破風を備え、向拝は3間構成(左右は狭間のため実質1間相当)となっています。屋根は銅板葺で、向拝柱は面取り角柱を用い、柱上には大斗と舟肘木を組み合わせています。梁端や柱には角ばった木鼻が据えられ、軒下には蟇股や笈形付き大瓶束風の部材が見られるなど、江戸から近代にかけての神社建築の様式を取り入れた堂々たる意匠が特徴です。
拝殿全体
本殿は一間社流造・銅板葺で、拝殿の背後に直結して鎮座しています。柱は円柱、柱上には舟肘木が配され、拝殿に比べて装飾は抑えられ、厳粛で静かな雰囲気を漂わせています。
拝殿アップ
品川神社は1187年(文治3年)に創建され、1637年(寛永14年)には幕府が修復を請け負う御修覆所となりました。そのため、元禄年間や嘉永年間に火災で焼失した際も、将軍の命により再建が行われています。現在の社殿は1964年(昭和39年)に再建されたもので、2020年(令和2年)には「天皇陛下御大典記念事業」として大規模な改修工事が行われました。
拝殿 斜め
改修では、使用された大きな建材のすべてが手作業で加工され、屋根には約1万枚の銅板が新たに葺かれました。その上には魔除けの意味を持つ9体の鬼瓦が設置されています。社殿の色彩は、文化財修復にも用いられる白・黒・赤・青・緑・黄・茶・金の8色で彩られ、金箔を施した飾金具が随所に取り付けられています。

御祭神・ご利益

御祭神は、天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと)・宇賀之売命(うがのめのみこと)・素盞嗚尊(すさのおのみこと)の3柱です。
御祭神、天比理乃咩命は祈願成就・航海安全の神、宇賀之売命はお稲荷様・農業・商業・産業繁栄の神、素盞嗚尊は風水害除け・厄除け・病気除けの神として崇敬を集めています。
御創建・祈願成就の御利益が広く知られています。御祈祷は、祈願成就・海上安全・社運隆昌・安全祈願・工事安全・商売繁昌・厄年祓・開運厄除・方位除・交通安全(車のお祓い)・病気平癒・身体健全・家内安全・学業成就・合格成就・必勝祈願・旅行安全・良縁祈願・安産祈願・初宮詣・七五三など多岐にわたります。
本殿

本殿前の狛犬

品川神社の本殿前には、江戸時代の作とされる見事な一対の狛犬が鎮座しています。この狛犬は、狛犬研究家としても知られた落語家・三遊亭円丈師匠が「美しい江戸狛犬」と評したことでも知られ、全国の狛犬愛好家の間で高い評価を受けています。
本殿前の狛犬は、江戸後期に奉納されたと考えられる石造で、東京都内でも保存状態が良い例のひとつです。雄は阿形、雌は吽形をなし、どちらも躍動感ある姿で向かい合っています。阿形は大きく口を開き、力強い表情で外界を威嚇するように立ち、吽形は口を閉じて神域を静かに守護する姿を見せます。両体とも尾を高く立てた「立ち尾」型で、鬣(たてがみ)は細かく流れるように彫られ、筋肉の盛り上がりや毛並みの柔らかさまで繊細に表現されています。こうした立体的で写実的な造形は、江戸狛犬の中でも完成度が高いものとされます。
素材は緻密な安山岩で、風雨を受けながらも輪郭が保たれており、約200年を経た現在もその姿をほぼ当時のままに伝えています。台座には奉納者や石工の名が刻まれており、当時の信仰の厚さを物語っています。配置は本殿正面の石段前で、参拝者が正面から神前に進む際、最も目に入る位置に置かれています。
三遊亭円丈師匠は著書や講演でこの狛犬を「江戸の粋を感じさせる造形美」と評し、その柔らかな曲線や穏やかな表情を「江戸狛犬の完成形」と称えました。現在でも狛犬ファンの間では「円丈が愛した狛犬」として知られ、訪れる人々がその造形美に見入る姿が絶えません。
本殿前の狛犬

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