唐門・透塀 | 上野東照宮 - 神社ファン

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上野東照宮

うえのとうしょうぐう

東京都台東区上野公園9-88

唐門・透塀

更新日:2026年3月29日

唐門

唐門は、正式には「唐破風造四脚門(からはふづくりよつあしもん)」と呼ばれ、江戸時代初期の建築様式である唐破風(からはふ)を特徴としています。これは、屋根の中央部が反り返った独特の形状を持ち、中国や朝鮮半島の建築様式に影響を受けたものです。
唐門
門の屋根は銅瓦葺きで、桁行一間、梁間一間の規模を持ちます。1911年(明治44年)には、国の重要文化財に指定されました。
唐門の彫刻
柱の四額面には、日光東照宮の彫刻を手掛けた左甚五郎による昇り龍・降り龍の彫刻があります。この龍は毎夜、不忍池に水を飲みに行くといわれています。“偉大な人ほど頭を垂れる”ことから、頭を下に向けている方が昇り龍といわれています。
柱の四額面の昇り龍・降り龍の彫刻
上部の透彫は錦鶏鳥(きんけいちょう)・銀鶏鳥(ぎんけいちょう)、角には百十の王の獅子と百花の王の牡丹が。また内側の透彫には諫鼓鳥(かんこどり)が彫られています。
諫鼓鳥は、太鼓に住み着いたという中国故事に由来する鳥です。古来中国において政治に誤りがあった際、人民が朝廷の門前の太鼓を叩き訴えるという方法がありました。しかし善政ゆえ打たれることはなく、太鼓に鶏が住み着いたといわれています。天下泰平を願い、彫られたと考えられています。
唐門の裏側

透塀

上野東照宮の「透塀(すきべい)」は、唐門の左右から金色殿(御社殿)をぐるりと囲んでいる透塀は、菱形の格子の向こうが透けて見えるため、その名が付けられました。全長は約89間(約160メートル)に及びます。屋根は銅瓦葺きで、切妻造りの構造を持ち、江戸時代初期の建築技術を今に伝えています。
透塀
透塀の最大の魅力は、約257枚に及ぶ精緻な彫刻です。これらの彫刻は、上段に野山の動植物、下段に海川の生き物が描かれており、自然界の多様な生命を表現しています。例えば、上段には小鳥や昆虫、猪、鹿などが、下段には魚や蛙、ナマズ、鯉、亀などが彫られています。これらの彫刻は、狩野派の絵師による下絵を基に、熟練の彫刻師によって手作業で彫られたと伝えられています。また、江戸時代初期には彩色が施されていたと考えられ、近年の修復により、実物に近い彩色が施され、当時の華やかな姿が蘇っています。
透塀の彫刻
透塀は、1911年(明治44年)に国の重要文化財に指定され、その後も度重なる修復が行われています。最近では2009年と2014年に修復作業が行われ、17世紀の手法と材料を用いた丁寧な作業により、元の姿を取り戻しました。

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