神楽殿 | 玉前神社 - 神社ファン

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玉前神社

たまさきじんじゃ

千葉県長生郡一宮町一宮3048番地

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神楽殿

更新日:2026年8月19日

神楽殿

朱塗りの神楽殿では、玉前神社に伝わる「上総神楽(かずさかぐら)」が奉納されています。春と秋の祭礼をはじめ年間7回ほど舞われる歴史ある神楽で、1958年(昭和33年)4月23日に「玉前神社神楽」の名称で千葉県指定無形民俗文化財に指定されています。
上総神楽は古くから玉前神社の神主家によって伝承されていましたが、永禄年間(1558~1570)の戦火によって一度途絶えたと考えられています。その後、宝永7年(1710)に神楽殿を造営して神楽を奉納したことが、天保9年(1838)の『社用録』に記録されています。
神楽殿
このとき伝えられたのが土師流の神楽です。『社用録』には、江戸稲荷の祠官であった小針和泉と村木大和から土師流神楽の伝授を受けたことも記されています。以後、5軒の社家を中心として代々受け継がれ、現在は上総神楽保存会が口伝によってその技を継承しています。
玉前神社には上総神楽に用いられてきた神楽面23面が伝わっています。明治時代の記録では36演目があったとされますが、現在伝承されているのは16座です。
演目は「加茂明神」「天狐乱舞」「八咫宝鏡」「種蒔」「両神和合」「龍神舞楽」「悪魔降伏」「磐戸小開」「蛭子」「猿田彦舞」「剣玉」「神剣貢」「風神安鎮」「戸隠」「千能里」「大山祇神」。かつての36演目から数は減ったものの、現在まで16座が大切に受け継がれています。
神楽殿 扁額
上総神楽は演じる祭礼によって演目の順番にも決まりがあります。春季祭では五穀豊穣を願う「種蒔」、秋季祭では道開きの神として知られる猿田彦を演じる「猿田彦舞」が必ず最初に奉納され、最後は「大山祇神」で締めくくられます。通常の奉納では「八咫宝鏡」から始めると伝えられています。
現在、上総神楽が奉納されるのは、大晦日から元日にかけての新春初祈祷祭、4月の春季祭、7月の宮薙祭、9月の鵜羽神社お迎祭・お漱祭・御例祭、11月の氏子太々祭など年間7回です。
玉前神社 神楽殿 斜め
朱塗りの神楽殿そのものを見るだけでなく、参拝日が神楽の奉納日に重なれば、江戸時代から受け継がれてきた舞を実際に見ることができます。神楽面や装束を身につけ、笛や太鼓の音に合わせて演じられる上総神楽は、玉前神社に残る貴重な伝統芸能です。

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