摂社 八坂神社 | 川越氷川神社 - 神社ファン

有名度

大関

川越氷川神社

かわごえひかわじんじゃ

埼玉県川越市宮下町2-11-3

摂社 八坂神社

更新日:2025年7月4日

江戸初期の建築様式を今に伝える社殿

拝殿向かって左側には、摂社「八坂神社」が鎮座しています。御祭神は素盞嗚尊と奇稲田姫命がお祀りされています。
八坂神社の拝殿
もともとは、三代将軍徳川家光が、1637年に江戸城二の丸の東照宮として建立したものです。その後、1656年に松平伊豆守信綱によって川越城内に移築され、規模を縮小して三芳野神社の外宮となりました。1872年(明治5年)に川越城が廃城されたため、氷川神社境内に移され八坂神社となりました。
社殿は、本殿と拝殿が棟続きとなっています。本殿は正面間口1間、背面2間、側面3間、拝殿は正面3間、側面2間で、周りには縁が回されています。本殿、拝殿とも入母屋造、屋根は銅瓦葺です。
八坂神社の拝殿と本殿
江戸城内の建築にふさわしい華やかな室内意匠にも注目です。拝殿には小組格天井(こぐみごうてんじょう)が、本殿には草花が描かれた格天井が施されています。建具や軸部、小壁、天井には黒漆が塗られ、虹梁や組物、蟇股、天井廻縁には鮮やかな極彩色が施されています。蟇股や木鼻の様式からは17世紀中期の特徴が見て取れます。
本殿内に「随神」が安置されているのも特徴のひとつでしょう。もともとは江戸城にあったと伝わります。随神は通常、神域との境にある門に安置されることが多く、社殿内にあるのは全国でも珍しいとされています。
数少ない江戸城の宗教建築の遺構として、また江戸初期の建築様式を今に伝える貴重な建物として、1956年(昭和31年)に県の指定有形文化財となりました。
八坂神社の本殿裏側

八坂神社例大祭

八坂神社では、毎年7月に八坂神社例大祭が行われます。地元では天王(てんのう)さまと呼ばれ親しまれている疫病除けのお祭りです。この呼び名は、神仏習合時代に素盞嗚尊が、疫病退散のご神徳で知られる牛頭天王と同一視されていたことに由来します。
当日は、太鼓の音とともに神輿が市内27ヵ所を巡ります。その際行われるのが「きゅうり取替」という行事です。氏子達はキュウリを2本持って神輿にお供えし、その後お下がりとして1本のキュウリをいただきます。このキュウリを食べると病気にかからず、夏を元気に過ごすことができるとされています。
なお、八坂神社の神紋「木瓜(もっこう)」は訓読みすると「きうり」となり、その紋様がきゅうりの輪切り断面に似ていることから、例大祭でキュウリが用いられるようになりました。

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