指定有形文化財の本殿 | 川越氷川神社 - 神社ファン

有名度

大関

川越氷川神社

かわごえひかわじんじゃ

埼玉県川越市宮下町2-11-3

指定有形文化財の本殿

更新日:2025年7月4日

拝殿

入母屋造で屋根は銅板葺の拝殿です。入母屋造で破風がない拝殿は宮城県の鹽竈神社がありますが、有名な神社ではあまり見かけません。
拝殿
川越氷川神社は本殿が有名なため、スルーされがちですが、シンプルな造りはより本殿の彫刻を輝かせているのかもしれません。拝殿は神様を拝む場所です。本殿を見る前に参拝していきましょう。
拝殿 斜め

精巧な彫刻類が施された本殿

拝殿の奥には、川越氷川神社の御祭神がお祀りされている本殿が鎮座します。神域の最も奥であり、参拝者は特別な時を除いて立ち入ることのできない場所です。
1849年の江戸後期に、武蔵国川越藩4代藩主である松平斉典公の寄進と、氏子の寄付により建立されました。外観は正面三間、側面二間、入母屋造、銅板葺の屋根には千鳥破風や軒唐破風、正面には一間の向拝が設けられています。
本殿 正面向かって左側から
本殿の一番の見どころは、建物全体にあしらわれた豪華な装飾類でしょう。江戸彫と呼ばれる素木の木目を活かした精緻な彫刻類で、名工中の名工と謳われた嶋村源蔵や飯田岩次郎が7年の歳月をかけて彫り上げました。江戸後期から明治初期の川越を象徴する神社建築であり、1956年(昭和31年)には県の指定有形文化財に指定されています。
本殿の彫刻
本殿東面の彫刻は「源義家」です。平安時代の武将であり、鎌倉幕府の源頼朝、室町幕府の足利尊氏らの祖となった人物です。奥州三関のひとつに数えられている勿来(なこそ)の関で、源義家が歌を詠じている場面が表現されています。
本殿の彫刻東側
北面には通称「鶴ケ岡」と呼ばれる「頼朝の図」が彫られています。鶴岡八幡宮の祭礼「放生会」に際して頼朝が千羽鶴を放つ場面です。
本殿の彫刻北側
西面には「牛若丸の図」が彫られています。室町時代以降に流行した、浄瑠璃姫物語の一場面です。牛若丸と浄瑠璃姫の出会いの場面が表現されています。
本殿の彫刻西側
また腰回りに施された彫刻も必見です。川越氷川祭の山車に乗る人形がモチーフとなっています。
これらの精巧な彫刻類に、アメリカの動物学者エドワード・シルヴェスター・モースは感銘を受けました。彼は大森貝塚を発掘するなど、日本の考古学の先駆者としても知られる人物です。川越氷川神社のお札をアメリカに持ち帰り、保管したとも言われています。
本殿 正面向かって右側から
普段は神職のみしか立ち入ることのできない本殿ですが、川越氷川祭の時期になると特別に公開され、これらの彫刻類を実際に見ることができます。

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