極彩色の彫刻の拝殿と敷石の龍神 | 三峯神社 - 神社ファン

有名度

大関

三峯神社

みつみねじんじゃ

埼玉県秩父市三峰298-1

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極彩色の彫刻の拝殿と敷石の龍神

更新日:2026年10月19日

極彩色の彫刻が見事

青銅鳥居をくぐり、石段を上った先に建つのが拝殿です。
拝殿は正面5間、側面3間、入母屋造の建物で、屋根は銅板で葺かれています。正面向拝1間、背面張出2間の構造となっており、正面から見ると奥行きは浅く見えますが、背面は広く張り出しています。
現在の拝殿は寛政12年(1800)、江戸時代後期に再建されたものです。令和5年(2023)には、本殿とともに埼玉県指定有形文化財「三峯神社 本殿ほか6棟」を構成する建造物として指定されました。
拝殿では現在も神事や祭事が行われています。
拝殿 正面
拝殿の一番の見どころといえば、建物を彩る豪華絢爛な装飾でしょう。
本殿と同じように全体に漆が塗られ、柱は黒漆、壁面は朱塗り。組物や蟇股には鮮やかな極彩色が施されています。
黒と朱を基調とした建物に、青・緑・金などの色彩を用いた彫刻が幾重にも重なり、正面から眺めるだけでも圧倒されるほど華やかです。
しかし、拝殿の面白さは建物全体の華やかさだけではありません。少し近づいて一つひとつの彫刻を見ると、さまざまな物語や吉祥を表した意匠が隠されています。
拝殿の彫刻たち
なかでも注目したいのが、唐破風の下に施された「司馬温公のかめ割」です。
司馬温公が幼い頃、友人たちと遊んでいると、一人の子供が大きな水瓶の中へ落ちてしまいました。周囲の子供たちが慌てるなか、司馬温公は石を使って高価な水瓶を割り、中の水を流して子供を救ったと伝えられています。
高価な物であっても、人の命には代えられない――そのことを伝える故事として知られています。
拝殿 司馬温公のかめ割の彫刻
そのほかにも、拝殿には七福神をはじめ、龍、鳳凰、亀、鶴、唐獅子など、さまざまな彫刻を見ることができます。
極彩色の華やかさだけに目を奪われがちですが、彫刻に表された人物や動物を一つずつ探していくと、拝殿を見る楽しみがさらに広がります。
拝殿 扁額
正面に掲げられた扁額にもご注目ください。
扁額は有栖川宮一品親王殿下の御染筆と伝えられています。周囲を極彩色の彫刻が埋め尽くすなか、装飾を抑えた扁額が中央に掲げられているため、かえってその存在が際立って見えます。
拝殿格天井の装飾
さらに拝殿内部にも見どころがあります。
内部には一面に格天井が張られ、その天井には三峯山に自生する草花が百数十種類描かれていると伝えられています。
外側を埋め尽くす極彩色の彫刻とはまた異なり、三峯山の自然そのものを題材とした美しい装飾です。拝殿を参拝する際には、見ることのできる位置から内部にも注目してみてください。
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敷石の龍神

拝殿を参拝した後は、そのまま通り過ぎず、拝殿に向かって左側の足元にもご注目ください。
敷石の中に、赤い目を持つ龍のような模様を見ることができます。
敷石の龍神
この龍の模様が話題になったのは平成24年(2012)のことでした。
しかも、この年は十二支で「辰年」。辰年に龍の姿が現れたとして大きな話題となり、三峯神社ではおめでたい兆しである「瑞祥」とされています。
敷石に水をかけると模様がさらに鮮明になり、赤い目と長く伸びた龍の顔のような姿が浮かび上がります。
石そのものは境内から切り出されたものとされ、いつからこの模様が浮かび出ていたのかは分かっていません。
自然の石に現れた模様が龍の姿に見え、それが辰年に見つかったという不思議な敷石です。
現在では三峯神社を代表する見どころのひとつとなり、龍神を写真に収める参拝者も多く見られます。その写真を携帯電話やスマートフォンの待ち受け画像にすると、パワーをいただけるともいわれています。
極彩色の彫刻に彩られた拝殿をじっくりと眺めた後は、ぜひ足元にも目を向けてみてください。
頭上や正面には江戸時代から受け継がれてきた華麗な彫刻、そして足元には平成の辰年に見つかった龍神。拝殿周辺は、上から下まで見逃せない場所となっています。

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