有名度
関脇大洗磯前神社
おおあらいいそさきじんじゃ
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890番地
大洗海洋博物館
更新日:2026年10月20日
大洗の漁業と捕鯨の歴史を伝える博物館
大洗磯前神社の境内、参拝者休憩所の隣に大洗海洋博物館があります。休憩所とのあいだには芝生の広場があり、その奥に建つのが博物館です。大洗町は古くから漁業と水産業が盛んな土地です。現在もカジキのような大型魚からシラスのような小魚まで水揚げされ、海は地域の暮らしや産業と深く結びついています。
大洗海洋博物館は、参拝者にこうした大洗町の産業に関心を持ってもらうことを目的として、1959年(昭和34年)8月、大洗磯前神社の御鎮座1100年を記念して開館しました。
その後、1997年(平成9年)8月には御鎮座1140年を記念して新築・移転し、現在の博物館となりました。
神社の境内に博物館があるのは少し意外に感じるかもしれません。しかし、大洗磯前神社は太平洋に面して鎮座し、御祭神である大己貴命と少彦名命も海から神磯へ降臨したと伝えられています。神社では現在も海上安全や大漁満足の祈願が行われており、海と深い関係を持つ神社です。

海の生き物から大洗の漁業まで
館内には、大洗で獲れる海洋生物をはじめ、漁業や水産業に関するさまざまな資料が展示されています。展示では「原生動物からクジラまで、生命の進化の軌跡」をテーマに、さまざまな海洋生物の標本を見ることができます。原生生物から軟体動物、節足動物、魚類、爬虫類、哺乳類などへと展示をたどりながら、生物の多様性や進化について学べる構成となっています。
茨城県沿岸や大洗海岸に生息する身近な海洋生物も紹介され、カニやエビ、ヒトデ、クラゲ、貝類などの標本を見ることができます。神磯の鳥居から眺めていた大洗の海に、どのような生き物が暮らしているのかを知ることができるのも、この博物館ならではの楽しみです。
また、大洗の水産業に関する海具や漁網、漁場模型なども展示されています。単に海の生き物を見るだけでなく、海とともに暮らしてきた大洗の人々の生活や産業にも触れられる博物館です。

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クジラの骨格と大洗の捕鯨
大洗海洋博物館で特に目を引くのが、クジラに関する展示です。大洗ではかつて捕鯨が盛んに行われており、館内には当時の捕鯨に関する道具や写真資料、クジラの骨格などが展示されています。
クジラの下顎や耳骨、歯、髭など、普段は間近で見る機会の少ない標本も並びます。
なかでもマッコウクジラの大きな下顎は、博物館を象徴する展示の一つです。マッコウクジラの下顎は細長いY字形をしており、展示されている標本には左右24本ずつ、合計48本の歯が残されています。
巨大なクジラの体の一部を実物の標本で見ると、その大きさを実感できます。
館外には漁船の模型も展示されており、館内の標本や漁業資料とあわせて、大洗と海との深い関わりを見ることができます。
土日祝日のみ開館
大洗海洋博物館は毎日開館しているわけではないため、参拝とあわせて見学する場合には注意が必要です。現在の開館日は土曜日・日曜日・祝祭日で、開館時間は9:00~16:00です。入館料は大人300円、小学生以下200円となっています。
平日は原則として閉館しているため、博物館を目的に訪れる場合には曜日を確認しておきましょう。
大洗磯前神社では、神磯の鳥居をはじめ境内のさまざまな場所から海とのつながりを感じることができます。大洗海洋博物館では、その海を今度は「生き物」「漁業」「捕鯨」という視点から見ることができます。
参拝だけでは分からない大洗の海と人々との関係を知ることができる、境内でも少し異色の見どころです。
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