有名度
関脇大洗磯前神社
おおあらいいそさきじんじゃ
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890番地
神池
更新日:2026年10月20日
鳥居が立つ参道脇の池
二の鳥居をくぐった右手側、清良神社の隣に神池があります。周囲を木々が囲む、表参道から少し離れた静かな一角です。竹の柵で囲まれた四角い池で、水のなかには鳥居が立っています。池を覗くと鯉や金魚が泳ぐ姿を見ることができ、二の鳥居から石段へ向かう参拝者の多い表参道のすぐそばにありながら、落ち着いた雰囲気があります。

1888年(明治21年)に制作された『国幣中社大洗磯前神社真図』を見ると、現在と同じく表参道の右側に柵で囲まれた池が描かれています。池のなかには鳥居が立ち、その隣には現在の清良神社にあたる「青龍社」も確認できます。
池、鳥居、青龍社の位置関係は現在の神池周辺とよく似ています。少なくとも明治時代には、この場所に鳥居を備えた池が存在していたことが分かります。
現在の神池を訪れてから明治時代の絵図を見ると、130年以上前にもほぼ同じ場所に池と鳥居が描かれていることに気づきます。社殿だけでなく、こうした境内の小さな風景が長く受け継がれていることも、大洗磯前神社の見どころの一つです。
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境内に湧いた「目さらしの井」
大洗磯前神社では、境内に湧く水も古くから信仰を集めてきました。かつて境内には「目さらしの井」と呼ばれる湧水があり、その水で目を洗うと眼病に効くと信じられていました。目さらしの井は明治時代まで存在し、その付近では現在も水が湧いています。
大洗磯前神社の御祭神である大己貴命と少彦名命は医薬に関わる神としても信仰されてきました。平安時代には「大洗磯前薬師菩薩明神」とも称され、江戸時代には神社前の海岸で病気の治療を目的とした「潮湯治」も行われました。目さらしの井も、こうした大洗磯前神社の医薬信仰を伝えるものの一つです。
ただし、現在の神池そのものが目さらしの井であったことを示す確かな資料は確認できません。目さらしの井の面影を残す池として神池を紹介する資料もありますが、大洗磯前神社では「目さらしの井があった辺りには今でも水が湧いている」と説明しています。
現在の神池が「目さらしの井」にあたるかは確認できないため、本記事では別々に紹介します。

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