馬事博物館・御神馬像 | 竹駒神社 - 神社ファン

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竹駒神社

たけこまじんじゃ

宮城県岩沼市稲荷町1-1

馬事博物館・御神馬像

更新日:2026年5月11日

馬事博物館

竹駒神社の境内にある馬事博物館は、全国でも珍しい「馬」に関する博物館です。竹駒神社は古くから馬と深い縁を持つ神社として知られ、かつて境内は馬の集散地として栄えていました。初午大祭の後には100日にわたって馬市が開かれたとも伝えられています。
昭和前期、宮城県町村会会長を務めた木村匤(きむらきょう)氏から、馬に関する資料1116点が奉納されたことをきっかけに、1938年(昭和13年)に馬事博物館が竣工し、翌1939年(昭和14年)に開館しました。館内には馬具・書画・焼物・民芸品など、多岐にわたる馬関連資料が収蔵されています。
館内で特に知られているのが、彫刻家・小室達氏が奉納した「伊達政宗騎馬像」の原型試作品です。これは仙台城跡に建つ伊達政宗騎馬像の制作過程で作られたもので、原寸の4分の3サイズとなっています。伊達政宗騎馬像制作の過程を知ることができる貴重な資料として知られています。
建物自体も高く評価されており、平屋建寄棟造・銅板葺の外観を持つ近代和風建築です。切妻造の車寄玄関を備え、鴟尾(しび)・懸魚(げぎょ)・蟇股(かえるまた)などには和風意匠が取り入れられています。一方、展示室内部には漆喰塗や腰壁のタイル張りが用いられており、昭和初期らしい和洋折衷の特徴を見ることができます。
こうした建築的価値から、馬事博物館は2021年(令和3年)に国登録有形文化財に指定されました。竹駒神社の馬信仰や、馬とともに発展してきた岩沼の歴史を今に伝える貴重な建築となっています。
なお、馬事博物館は常時公開ではなく、初午大祭や秋季大祭の時期など、限られた期間のみ開館しています。そのため、普段はなかなか見ることのできない博物館としても知られています。
竹駒神社馬事資料館Bachstelze (wikipedia CC 表示-継承 3.0)

御神馬像

竹駒神社の境内に建つ御神馬像は、御神幸祭の神輿渡御に随伴する御神馬をモデルに制作された像です。2014年(平成26年)の午歳御縁年を記念して建立され、現在では竹駒神社を象徴する存在の一つとなっています。
制作を手がけたのは、文化功労者であり日本芸術院会員、東京学芸大学名誉教授として知られる彫刻家・橋本堅太郎氏です。橋本氏は実際の御神馬だけでなく、各地の農耕馬も視察したうえで制作に取り組み、2015年(平成27年)にブロンズ製の御神馬像が完成しました。
竹駒神社 御神馬像
竹駒神社は古くから馬との縁が深い神社として知られ、かつて境内では馬市が開かれ、多くの馬が集まる場所でもありました。初午大祭の後には100日にわたって馬市が続いたとも伝えられています。こうした歴史から、御神馬像は単なる記念モニュメントではなく、竹駒神社と馬との深い関わりを今に伝える存在となっています。
神道では古くから、馬は神様の乗り物である「神馬(しんめ)」と考えられてきました。かつては生きた馬を神前へ奉納する風習もあり、その名残として現在も神社には御神馬像や絵馬の文化が残されています。竹駒神社の御神馬像も、こうした神馬信仰を伝える象徴の一つです。
竹駒神社 御神馬像 正面
また、午歳御縁年を記念して建立されたことから、「うまくいく」という語呂にちなみ、開運や成功を願う参拝者からも親しまれています。午年には特に注目を集める、竹駒神社ならではのスポットとなっています。

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