ハヤマ系
はやま
- 信仰
神社系統ランキング92位(29社)
系統説明
ハヤマ信仰を基にする神社の系統。
ハヤマ信仰は死後に先祖の霊魂が山に登り、子孫を身近で見守ってくれるという祖霊信仰の一種であり、農神や田の神とも呼ばれる作神の性格を併せもつとされる。
祭神
祭神は羽山祇神。羽山祇神は記紀に登場する山の神で、神名の羽山は端山であり山の麓と解釈された。
ハヤマ信仰は山岳信仰の要素や、冬には山の神に、春から秋にかけては田の神となる作神の性格をもつことから、山の神が当てられたのではないかと考えられる。
羽山祇神の他には少彦名命を祭神とする神社もあり、神仏習合時代は薬師如来を本地とした。
系統分布
ハヤマ系は福島県を中心に東北地方でみられる系統。主な同系統の神社名は「羽山」「葉山」「麓山」などがある。
東北地方の南部地域に特に多く、これは農神の信仰があるためともいわれている。
ハヤマ信仰
ハヤマ信仰は東北地方の南部地域を中心にみられる信仰のことである。ハヤマは端山、葉山、羽山、麓山などと表記される。奥山や深山に対する端山や、あの世とこの世の境界(端)などの意味があるといわれる。仏山の名でも呼ばれ、古来、人が死後に家族と暮らした居住地を小高い山から見守り、家の繁栄を守護する祖霊信仰の対象となっている。またハヤマは、東北地方では農神とも呼ばれる作神としても信仰されてきた。作神は、春になると山の神が山から下り稲作を守護する田の神になり、秋の収穫が終わると山へ戻り再び山の神になるとされる。稲作の豊穣を願う村の人々によって集落を見渡せる山の頂にまつられ、子孫の平穏な生活を見守ると信じられており、背景には祖霊信仰があるといわれている。
室町時代以前には出羽三山の一座に数えられた葉山は、古くは里に近い端の山を意味する羽山であり、役行者を開祖とする修験道の葉山修験道場の霊山でもあった。地域の作神や山の神を基にした信仰が、葉山修験の影響を受けハヤマ信仰が発展したとの説もある。地域による水神、稲荷など性格の差異は、地域ごとに根付いていた土着の神との習合によるといわれる。
主なご利益
- 病気平癒
- 子孫繁栄
- 五穀豊穣
ハヤマ系の信仰は修験道の影響を受けるようになると仏教との習合が進み、薬師信仰とも結びついた。このことからご利益は薬師信仰の特徴である病気平癒がある。
ハヤマ信仰は元々それぞれの地域で根差す、人が死後に子孫を見守るという祖霊信仰が根底にあり、子孫繁栄や農作神として五穀豊穣のご利益がある。
同系統の主な神社
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岩手県釜石市鵜住居町12-1
主な祭神麓山祇命
主な神社系統ハヤマ系
- 健康
- 子供
- 仕事
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福島県安達郡大玉村大山字高屋敷12
主な祭神大山津見神
主な神社系統ハヤマ系
- 健康
- 子供
- 仕事
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福島県双葉郡大熊町大字熊字舘116
主な祭神大山津見神
主な神社系統ハヤマ系
- 健康
- 子供
- 仕事
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福島県二本松市大字初森字一盃舘70
主な祭神大山津見神
主な神社系統ハヤマ系
- 健康
- 子供
- 仕事
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福島県耶麻郡猪苗代町大字千代田字村ノ内丙177
主な祭神羽山津見命
主な神社系統ハヤマ系
- 健康
- 子供
- 仕事
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福島県福島市田沢字萩ノ草22
主な祭神大山津見神
主な神社系統ハヤマ系
- 健康
- 子供
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福島県白河市南町35
主な祭神大山津見神
主な神社系統ハヤマ系
- 健康
- 子供
- 仕事
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福島県喜多方市熱塩加納町加納字東山甲5218
主な祭神麓山祇命
主な神社系統ハヤマ系
- 健康
- 子供
- 仕事
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福島県相馬市馬場野字岩崎90
主な祭神伊弉諾命 伊弉冉命
主な神社系統ハヤマ系
- 健康
- 子供
- 仕事
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福島県相馬郡飯舘村比曽字上比曽348
主な祭神大山津見神
主な神社系統ハヤマ系
- 健康
- 子供
- 仕事
