諏訪大神
すわだいじん/すわのおおかみ
諏訪大社(長野県諏訪市他)の祭神・建御名方神と、その妃神・八坂刀売神の総称とされ、諏訪大社を総本社とする全国の諏訪神社でまつられている。建御名方神は日本神話の「国譲り」において、高天原《たかあまはら》の使者との争いに敗れ科野国の洲羽海に逃れたと伝わる。八坂刀売神は記紀には見られず、古くより諏訪地方で信仰されてきた神、あるいはその神格を引き継いだ神とも考えられ、2神は大和朝廷の勢力に抵抗した出雲系の神とされる。 諏訪大社を中心とした信仰は、諸国を巡り歩く宗教者や芸能者によって広められた。始まりは狩猟神だといわれるが、時代の推移と共に農耕神、武神としても信仰を集めた。 諏訪大社から勧請された分社は全国に1万を超えるともいわれ、祭神を諏訪大神の名で奉じる神社も各地に見られる。鎌倉時代には諏訪大社で行われる祭事に参加した武将が、諏訪大神の分霊を受け、それぞれの任地でまつったとされる。
