白髭大神
しらひげのおおかみ
- 神話・伝説
- 男神・男性

豊原国周
祭神ランキング221位
同一とされる神様
白髭大神とは?
白髭大神は猿田彦命の別称として信仰される男神。白髭明神、白鬚明神とも呼ばれる。天孫降臨の際にニニギを道案内した猿田彦命の神格から、道開き、交通安全、方除けなどの神として信仰されている。
また、白い髭をたくわえた老翁を思わせる神名から延命長寿の神としても信仰され、健康長寿、子孫繁栄、縁結び、子授けなどの神徳が説かれている。地域によっては水辺や土地を守護する神としての性格も持つ。
白髭大神は全国の白髭神社、白鬚神社などで祀られており、滋賀県高島市の白鬚神社は全国の白鬚神社の総本社とされ、猿田彦命を祭神として祀っている。
エピソード
白髭大神は、白髭明神、白鬚明神とも呼ばれ、各地の白髭神社や白鬚神社に祀られる神である。滋賀県高島市の白鬚神社では祭神を猿田彦命とし、全国にある白鬚神社の総本社とされる。猿田彦命は天孫を導いた神であり、道開きや交通安全の神として信仰されている。
ただし、全国の白髭・白鬚神社がすべて古くから猿田彦命を祀っていたと断定することはできない。白髭大神には水神、地主神、渡来人の祖神、長寿の老人神など、地域ごとに異なる性格がみられる。後世、長い白髭を持つ老翁の姿や道を守る神格が重なり、猿田彦命と同一視されるようになったと考えられている。
出典・参考:白鬚神社「御祭神・由緒」、滋賀県神社庁『近江の神々』、國學院大學日本文化研究所編『神道事典』
滋賀県高島市の白鬚神社は琵琶湖西岸に鎮座し、湖中に立つ大鳥居で知られる。社伝では垂仁天皇25年の創建とし、近江最古の神社と伝えている。古くから湖上交通や水辺の生活を守る神として信仰され、延命長寿、縁結び、子授け、交通安全などの神徳が説かれてきた。
白鬚明神は中世になると神仏習合の影響を受け、比良山系の山岳信仰や天台宗とも結びついた。琵琶湖と比良山地の境に鎮座する立地から、水上交通を守る神であると同時に、山と湖の境界を守る神ともなったのである。現在の白髭大神の信仰には、猿田彦命の道開きだけでなく、近江国、現在の滋賀県に根差した水神・地主神としての性格も受け継がれている。
出典・参考:白鬚神社「御由緒」、滋賀県教育委員会『滋賀県の近世社寺建築』、『式内社調査報告』
白髭という名称は、白い髭をたくわえた老翁の姿を連想させる。このため白髭大神は長寿をつかさどる神とされ、延命長寿や健康、子孫繁栄を願う信仰を集めてきた。中世の縁起や説話では、神が白髪の老人の姿で現れる例が多く、白髭明神も土地を守り、人々を導く老翁神として理解された。
しかし、白髭大神という神名が最初から長寿だけを意味していたとは限らない。白鬚神社の祭神を猿田彦命とする信仰、水辺の神や地主神としての信仰、渡来系氏族との関係を指摘する説など、由来には複数の見方がある。白い髭と長寿を結びつける信仰は、こうした多様な神格へ後世に加わり、広く親しまれるようになったものである。
出典・参考:白鬚神社「御神徳」、國學院大學日本文化研究所編『神道事典』、滋賀県神社庁『近江の神々』
ご神徳
ご神徳は不明です。
別称・異称
しらひげみょうじん
その他
白鬚大明神しらひげだいみょうじん
その他
祀られている主な神社
神崎神社
(長崎県長崎市木鉢町14番地)
田代山神社
(秋田県大館市早口字田代山119)
唐子神社
(埼玉県東松山市下唐子1008)
日向神社
(神奈川県伊勢原市日向1670)
白髯神社
(新潟県長岡市古志竹沢甲923番地)
