境内摂社 上津社 下津社 | 大山祇神社 - 神社ファン

有名度

関脇

大山祇神社

おおやまづみじんじゃ

愛媛県今治市大三島町宮浦3327

境内摂社 上津社 下津社

更新日:2026年2月17日

本殿右手に鎮座する摂社

本殿向かって右手側に鎮座するのが摂社「上津社(かみつやしろ)」です。本殿の脇に位置するため、社殿へは本殿と同様に近づくことができません。参拝は、拝殿脇に設けられた拝所から行います。
御祭神として大雷神(おおいかづちのかみ)と上津姫がお祀りされています。大雷神は、火災や盗難除けのご利益があると知られる雷の神様です。雷とともに降る雨が田畑を潤すことから、豊作をもたらす農耕の神としても信仰されてきました。なお、例祭は設けられておらず、本社の祭典にあわせて執り行われます。
上津社 拝所
お社は、三間社流造、檜皮葺の建物で、桁行3.6メートル、梁間2.7メートル、向拝約1.8メートル、棟高約6.2メートルの大きさです。外観には胡粉・丹塗りが施されており、屋根は箱棟鬼板付、軒は二軒繁垂木で、組物には和様三ツ斗を用いています。中央に蟇股を配し、正面一間は連子付桟唐戸、両脇には連子窓が設けられているのも特徴です。
本殿と同じ室町時代(応永年間)の再建と推定されており、その後、江戸時代に二度の大改修が行われました。局部の絵模様などには、桃山期の手法も見られます。近年では、1968年(昭和43年)に解体修理が実施されました。1954年(昭和29年)に愛媛県指定有形文化財に指定された、貴重な建物です。
上津社 社殿

本殿左手に鎮座する摂社

本殿に向かって左手側に位置するのが摂社「下津社(しもつやしろ)」です。本殿の脇に位置するため、社殿へは本殿と同様に近づくことができません。参拝は、拝殿脇に設けられた拝所から行います。
下津社 拝所
御祭神として高靇神(たかおかみのかみ)と下津姫がお祀りされています。高靇神は水を司る神様で、古くから雨乞いの神としても崇められてきました。雨や川の流れで田畑を潤すことから農業の守護神として、また海を生業とする人々からは漁業や航海の安全を守る神としても信仰されています。神名に含まれる「靇(おかみ)」は龍を意味する古い言葉で、美しい女性の姿で現れる龍神、あるいは神に仕える巫女が神格化した存在ともいわれています。上津社と同様に例祭は設けられておらず、本社に準じて祭典が行われます。
下津社 社殿
お社は三間社流造、屋根は檜皮葺、胡粉・丹塗りによる美しい建物です。江戸時代初期に再建されたと伝わります。
1142年(康治元年)に下津社が創建され、本社から高龗神が遷されました。続いて1147年(久安3年)には上津社が創建され、雷神が遷されています。これにより本社は大山積神のみをお祀りする本来の姿となり、以来、三社あわせて大山祇神社として信仰されています。

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