有名度
小結速谷神社
はやたにじんじゃ
広島県廿日市市上平良308番地の1
岩木神社
更新日:2026年9月14日
摂社 岩木神社
拝殿の西側(向かって左手)には、摂社・岩木神社が鎮座しています。御祭神は岩木翁神(いわきのおきなのかみ)で、健康長寿や病気平癒、人々の生命を守る神として信仰されています。
岩木翁神のモデルとなった人物は、163歳まで生きたという長寿伝説を持ちます。この伝承から健康長寿を願う信仰が生まれ、さらに病気平癒の神としても崇敬されるようになりました。速谷神社では健康長寿・開運厄除・病気平癒を岩木翁神の御神徳として紹介しています。
岩木神社は、もともと現在の境内にあった神社ではありません。元宮は速谷神社の一の鳥居に近い権現山にありました。明治初年、元宮を残したまま岩木翁神の分霊が速谷神社境内へ遷され、明治中頃には本殿内で速谷神社の御祭神とともに祀られていました。その後、大正13年(1924年)に行われた速谷神社の大規模な境内整備にあわせて新たな社殿が建立され、現在の拝殿西側へ遷されました。
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その歴史はさらに古く、鎌倉時代頃に成立したと考えられている『安芸国神名帳』には「石城明神」として記載されています。神階は「二位」という高い位で、当時から安芸国の有力な神社の一つとして祀られていたことが分かります。また、岩木翁神は嚴島神社とも関係する伝承を持っています。江戸時代の『厳島道芝記』などには、市杵島姫神が嚴島神社へ鎮座した際、その神を案内した神烏を権現山に祀ったのが岩木翁であったと伝えられています。嚴島神社の境内社・三翁神社にも岩木翁が祀られており、速谷神社周辺だけでなく、宮島の信仰にもその名を残しています。

磐城御阿礼祭
毎年6月5日には、岩木神社の例祭「磐城御阿礼祭(いわきみあれさい)」が斎行されます。「御阿礼」とは神の誕生や降臨を意味し、岩木翁神の元宮と現在の岩木神社を結ぶ特殊神事です。祭りは、岩木神社の旧鎮座地である権現山の元宮から始まります。元宮に神籬(ひもろぎ)として榊葉を設け、そこへ岩木翁神をお招きします。神事を終えると、神職が神の宿った榊葉を大切に奉じ、約300m離れた速谷神社境内の岩木神社まで神幸します。
かつて岩木翁神が祀られていた権現山から、現在の鎮座地である岩木神社へ神様が旅をすることで、御神威を高めるという神事です。現在の岩木神社だけを参拝すると小さな境内社に見えますが、磐城御阿礼祭では元宮と現在の社殿が一つの祭祀で結ばれ、岩木神社が速谷神社鎮座以前からこの土地に祀られてきた地主神であることを現在に伝えています。
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