有名度
小結由加神社本宮
ゆがじんじゃほんぐう
岡山県倉敷市児島由加2852
蓮台寺
更新日:2026年9月12日
由加神社本宮と歴史をともにした「由加山蓮台寺」
由加神社本宮に隣接しているのが、真言宗御室派の別格本山「由加山蓮台寺」です。蓮台寺は天平5年(733)、僧・行基によって創建されたと伝えられています。由加山では長く神仏習合の信仰が行われてきましたが、明治時代の神仏分離によって由加神社と蓮台寺に分かれました。
現在はそれぞれ別の宗教法人として活動しており、蓮台寺側でも由加神社とは関係がないことを参拝者へ案内しています。一方、歴史をたどれば、ともに由加山の神仏習合の信仰から現在へとつながっている寺社です。
現在の蓮台寺総本殿には、十一面観世音菩薩・瑜伽大権現・弘法大師からなる「瑜伽三尊」が祀られています。

池田侯が利用した県指定重要文化財「客殿」
蓮台寺を訪れたら見ておきたいのが、岡山県指定重要文化財の客殿です。客殿は寛政年間に完成した建物で、備前藩主池田侯が由加山へ参拝した際の宿泊・休憩所として使用されました。木造では岡山県下最大級の規模を誇ります。
内部には円山応挙の絶筆とされる「竹鶏の図」を含む108面の障屏画が残されています。藩主を迎えるために造られた「御成の間」や、斜面を利用した庭園も見どころです。
蓮台寺にはこのほかにも、岡山県指定重要文化財の多宝塔をはじめ、観音堂や大師堂など歴史ある建造物が残されています。

88段の石段の先にある「奥の院」
蓮台寺の客殿からさらに奥へ進むと、88段の石段があり、その上に奥の院となっている権現堂が建っています。権現堂は、明治時代の神仏分離によって由加神社が分離した後、蓮台寺が瑜伽大権現を祀るために建立した建物です。現在は「奥の院」と呼ばれています。
客殿と奥の院は、屋根付きの階段「八十八回廊」でも結ばれています。
由加神社本宮と蓮台寺を両方巡ることで、現在は神社と寺院に分かれている由加山が、かつて神仏習合の霊山として信仰を集めていた歴史をより深く知ることができます。
由加神社本宮まで足を運んだなら、時間に余裕がある場合は隣接する蓮台寺にも立ち寄ってみてください。客殿や奥の院、多宝塔など、由加神社本宮とはまた異なる見どころがあります。

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