御社殿・御祭神・ご利益・玉垣 | 由加神社本宮 - 神社ファン

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由加神社本宮

ゆがじんじゃほんぐう

岡山県倉敷市児島由加2852

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御社殿・御祭神・ご利益・玉垣

更新日:2026年9月12日

彫刻で飾られた拝殿

現在の拝殿は安永6年(1777)に建立されました。入母屋造で、正面には千鳥破風と唐破風を重ね、屋根は銅板葺となっています。由加神社本宮の中心となる社殿らしく、正面には重厚で華やかな姿を見ることができます。
拝殿
由加山は桓武天皇の時代から朝廷の祈願所として栄えたと伝えられ、江戸時代中期には備前藩主池田家の祈願所となりました。拝殿には菊花の紋章が見られ、朝廷とのつながりを伝えています。
菊花の紋章がある拝殿
池田家の信仰も篤く、藩主自ら由加山へ参拝したと伝えられています。拝殿をよく見ると、龍をはじめ神話にまつわるものなど数多くの彫刻が施されており、唐破風や千鳥破風とともに見どころとなっています。
拝殿の彫刻物
明治時代の神仏分離によって、神仏習合の霊山だった由加山は由加神社と蓮台寺に分かれました。蓮台寺は現在も由加神社本宮の裏山にあり、境内から向かうことができます。
拝殿と背後の幣殿は、江戸時代の装飾豊かな社殿としての価値が評価され、2024年8月15日に「由加神社拝殿及び幣殿」の名称で国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。
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珍しい比翼入母屋造の本殿

拝殿の奥に鎮座する本殿は江戸時代前期の建築で、正面から全体を見ることは難しく、境内からは横側を中心に見ることができます。
本殿 横から
最大の特徴は、2つの入母屋造の屋根を一つにつないだ「比翼入母屋造」です。2つの破風が並ぶ独特な屋根を持ち、同じ岡山県の国宝・吉備津神社本殿にも見られる特徴的な建築形式です。
本殿内部は内陣と外陣に分けられ、側面の板壁には金箔が施され、壁や柱などには装飾彫刻や極彩色が残されています。
本殿裏と磐座
本殿の背後には大きな岩があります。由加山では社殿が造られる以前から巨岩を御神体とする磐座信仰が行われていたと伝えられており、現在の本殿のすぐ後ろにその古い信仰を思わせる巨石を見ることができます。
本殿は江戸時代の建築様式を伝える貴重な建造物として、1961年7月25日に岡山県指定重要文化財に指定されています。
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御祭神・ご利益

御祭神は、手置帆負命(たおきほおいのみこと)・彦狭知命(ひこさしりのみこと)・神直日命(かむなおひのみこと)の3柱です。
神仏習合の歴史を持つ由加神社本宮では、本地仏として阿弥陀如来・薬師如来も祀られています。
由加大神
由加神社本宮といえば厄除けのご利益が特に有名ですが、それだけではありません。
境内には「有求必應(ゆうきゅうひつおう)」と記された案内板があります。「求めがあれば必ず応じる」という意味で、身体健全・交通安全・家内安全・商売繁盛・良縁成就・子宝成就・安産祈願・合格祈願・病気平癒など、さまざまな祈願が行われています。
有求必應の案内版
厄よけ石段や厄ばし、厄玉の儀など、境内の各所に厄除けにまつわる場所が設けられている一方、幅広い願いを受け止める「有求必應」の信仰も由加神社本宮の特徴です。

塩原太助が奉納した玉垣

本殿前を囲む玉垣には多くの奉納者の名前が刻まれています。そのなかで探してみたいのが、江戸時代の豪商・塩原太助の名前です。
塩原太助は江戸へ出て炭商として成功した実在の人物で、由加山と金刀比羅宮を参拝する「ゆが・こんぴら両参り」を信仰していました。成功した後には老夫婦で由加山へお礼参りに訪れ、その際に本殿前の玉垣を奉納したと伝えられています。
塩原太助が奉納した玉垣
塩原太助は金刀比羅宮へ向かう途中の丸亀港にも「太助燈籠」を残しています。由加神社本宮の玉垣と丸亀の燈籠は、江戸時代に盛んだった「ゆが・こんぴら両参り」を実際に行った人物の足跡として残るものです。
表参道入口にある「太助茶屋」の名も塩原太助に由来します。本殿前では社殿だけでなく、玉垣に刻まれた「塩原太助」の名前にも注目してみてください。

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