神能殿 | 湊川神社 - 神社ファン

有名度

関脇

湊川神社

みなとがわじんじゃ

兵庫県神戸市中央区多聞通3丁目1−1

神能殿

更新日:2025年12月24日

神戸能楽の殿堂

神能殿は、湊川神社御鎮座100年祭記念事業のひとつとして、1972年(昭和47年)4月に完成した能楽堂です。500名以上を収容でき、能楽のほか、落語や日本舞踊、邦楽といった古典芸能、室内楽などさまざまな文化芸術の場として利用されています。
神能殿

正成公と能楽の縁

湊川神社の御祭神である正成公の妹は、能楽を大成した観阿弥の母にあたり、世阿弥にとっては祖母にあたる人物です。その血筋は観世宗家へと受け継がれているといわれています。
神戸では、1945年(昭和20年)の空襲で神戸能楽会館が失われて以降、能楽活動の拠点が長く求められていました。地元の能楽関係者たちは、こうした縁のある湊川神社こそ能楽殿を建てるのにふさわしい場所だと考え、実現に向けて力を注いだと伝わります。

観世宗家から受け継いだ舞台

神能殿の本舞台は、かつて東京大曲の観世会館にあったもので、二十五世観世宗家・観世元正氏から譲り受けて移設されました。総桧造りで桧皮葺入母屋破風屋根を備えた格式ある造りです。鏡板に描かれた老松は、河合玉堂画伯の監修のもと今中素友画伯が手がけました。
舞台の西側には神棚が設けられ、正成公の妹御、観阿弥、世阿弥の三柱が祀られています。四方には神聖な空間であることを示す注連縄が張られているのが特徴です。能楽の上演前には祈誓謡「使命よさし」を奏上するのが習わしで、公演が御祭神への奉納であることを大切にしています。

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