有名度
横綱伏見稲荷大社
ふしみいなりたいしゃ
京都府京都市伏見区深草藪之内町68
間ノ峰(荷田社神蹟)
更新日:2026年7月18日
荷田氏ゆかりの七神蹟
四ツ辻から右回りに稲荷山を巡ると、二ノ峰の先に間ノ峰(あいのみね・荷田社神蹟)があります。間ノ峰も稲荷山に伝わる七神蹟(神様が降臨した場所)の一つであり、伏見稲荷大社の末社として古くから信仰されてきました。「荷田社」とは、古代より伏見稲荷大社の神職を務めた荷田氏(かだし)にゆかりを持つ社です。荷田氏は伏見稲荷大社の祭祀を担ってきた由緒ある一族であり、江戸時代には国学者として知られる荷田春満を輩出するなど、日本の神道史にも大きな足跡を残しました。間ノ峰は、その荷田氏ゆかりの神蹟として現在まで大切に守られています。

御祭神・ご利益
御祭神は伊勢大神、すなわち天照大御神です。御神体は伊勢神宮内宮に祀られる天照大御神の御分霊と伝えられていますが、いつから祀られるようになったのかは明らかではありません。また、荷田社は本来、荷田氏の祖先を祀る社と考えられていることから、天照大御神が祀られるようになった経緯についても詳しくは伝わっていません。
天照大御神は皇室の祖神であり、日本を代表する神様として広く信仰されています。そのため、国家安泰や家内安全、開運招福など幅広いご利益を願って参拝する人も多く見られます。
例祭である火焚祭は毎年11月25日に斎行されます。

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日本に二基しかない奴称鳥居
間ノ峰最大の見どころが、参道入口に建つ石造の奴称鳥居(ぬねとりい)です。現在の鳥居は1917年(大正6年)に建立されたもので、島木と貫の間にある額束部分が、二重に手を合わせたような独特の形をしています。この特徴的な形式から「奴称鳥居」と呼ばれています。
奴称鳥居は全国でも極めて珍しく、現存するものは日本にわずか二基しかありません。もう一基は、京都市の錦天満宮境内にある日之出稲荷神社の鳥居であり、この二つだけが現存する貴重な建築様式となっています。
鳥居そのものが文化的価値の高い建造物であり、建築や神社巡りを趣味とする人々にも人気の見どころとなっています。

お塚
間ノ峰周辺には、七神蹟を囲むように数多くのお塚が奉納されています。朱色の鳥居と大小のお塚が静かな山道に続き、稲荷山らしい信仰景観が広がっています。一ノ峰や二ノ峰から続く巡拝路を歩いてきた参拝者にとっても、ゆったりとした雰囲気の中で参拝できる場所です。

七神蹟を巡る参道
一ノ峰・二ノ峰・間ノ峰は、それぞれ徒歩数分ほどの距離で結ばれています。参道には朱色の鳥居や数多くのお塚が続き、稲荷山ならではの幻想的な景観を楽しみながら巡拝することができます。間ノ峰は、日本に二基しかない奴称鳥居や荷田氏ゆかりの歴史を伝える、七神蹟の中でも個性豊かな神蹟です。一ノ峰・二ノ峰とあわせて参拝することで、伏見稲荷大社の山岳信仰だけでなく、その長い歴史や文化にも触れることができるでしょう。
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