大楠 | 来宮神社 - 神社ファン

有名度

関脇

来宮神社

きのみやじんじゃ

静岡県熱海市西山町43-1

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大楠

更新日:2026年9月23日

来宮神社を代表する見どころが、樹齢2100年を超えると伝えられる御神木「大楠」です。幹周は約24mにも及ぶ巨樹で、不老長寿や無病息災、心願成就のご利益を求めて多くの参拝者が訪れています。

楠への小路と樹齢2100年を超える大楠

本殿に向かって左手側には、「楠への小路」と呼ばれる大楠までの参道が続いています。アニメ映画のトトロに登場する小道をイメージしたもので、参道脇には「祝い」や「災い除け」の意味が込められた約6000株の植物が植えられています。緑豊かな空間を進んだ先には、堂々と佇む大楠の姿を見ることができます。
楠への小路
大楠は来宮神社を象徴する御神木です。樹齢は2100年以上と伝えられ、幹周は約24m、高さは約26mにも及びます。環境省が実施した巨樹・巨木林調査では全国第2位の巨樹とされ、日本三大クスのひとつにも数えられています。
1933年(昭和8年)には国の天然記念物に指定されました。天然記念物としての名称は「阿豆佐和気神社の大クス(来宮神社の大クス)」で、阿豆佐和気神社は指定当時の神社名です。現在では「来宮神社の大楠」として広く親しまれています。
来宮神社では古くから樹木を神の依代として祀る信仰があり、大楠も神聖な御神木として大切にされてきました。江戸時代末期までは「木宮明神」と記された史料もあり、「キノミヤ」の信仰と樹木には深い関わりがあったと考えられています。
大楠
1974年(昭和49年)の台風では南側の幹が途中で折れる被害を受けましたが、その後も樹勢は衰えることなく、現在も青々とした葉を茂らせています。

大楠を一周して不老長寿・心願成就を祈願

大楠は2100年以上もの長い年月にわたり、暴風雨や落雷など数々の自然災害に耐えながら成長を続けてきました。その力強い生命力から「不老長寿」「無病息災」の象徴とされ、さらに「心願成就」のご利益もあるといわれ、多くの信仰を集めています。
まずは本殿でお参りを済ませてから、大楠の右側よりお進みください。幹を1周すると寿命が1年延びるといわれており、また願い事を心に秘めながら1周すると、その願いが叶うとも伝えられています。
大楠の周囲は歩きやすいように整備されており、高台からは木の側面を望むこともできます。ぜひ一周しながら、躍動感あふれる幹の「うねり」や、力強い生命力を感じさせる「こぶ」など、見る場所によって異なる大楠の姿を楽しんでみてください。
大楠の裏側の高台
境内には、落雷によって幹の内部の大部分を失いながらも成長を続ける「第二大楠」もあります。大楠とあわせて、楠のたくましい生命力を感じられる御神木です。
また夜間には、大楠をはじめ境内の草木を灯りで照らす「the Kodama Project」が行われています。草木に宿る木霊を灯りによって表現したもので、夜の大楠は昼間とは異なる神秘的な姿を見せてくれます。
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大楠に伝わる「大網事件」

この大楠には、幕末に起こった「大網事件」にまつわる不思議な伝説が残されています。1859年(安政6年)、熱海村ではマグロ網の権利をめぐって網元と漁師の間に争いが起こりました。当時は安政の大地震などの影響によって不況が続いており、網元が漁師に賃金を支払わなくなったことが原因だといわれています。
当時、来宮神社の境内には7本の御神木がありました。村人たちは訴訟費用を工面し、困窮した生活を支えるため、そのうち5本を伐採したと伝えられています。
さらに残された御神木を伐採しようと木こりが幹に大鋸を当てたところ、突然、白髪の老人が現れて両手を広げました。その瞬間、大鋸は真っ二つに折れ、同時に老人も忽然と姿を消したといいます。
これを神のお告げと受け止めた村人たちは伐採を中止し、その後、訴訟にも勝訴したと伝えられています。こうして伐採を免れた御神木が現在の大楠とされ、2100年以上を生き続けるその生命力とともに、現在も多くの人々から信仰を集めています。
見上げた大楠

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