有名度
大関諏訪大社 下社秋宮
すわたいしゃ しもしゃあきみや
長野県諏訪郡下諏訪町5828
諏訪造りの社殿
更新日:2026年10月2日
幣拝殿・左右片拝殿
諏訪大社下社秋宮には一般的な神社に見られる本殿がなく、中央に幣拝殿、その左右に片拝殿が延び、その奥に2棟の宝殿と御神木が配されています。このような本殿を持たない独特の社殿形式は「諏訪神社造」とも呼ばれ、古い祭祀の姿を現在に伝えています。
春宮と秋宮は社殿の形式や配置が基本的に同じですが、細部には違いがあります。現在の社殿は江戸時代に相前後して造営されたもので、春宮は大隅流の柴宮長左衛門、秋宮は立川流初代・立川和四郎富棟が手掛けました。地元を代表する二つの流派が面目をかけて技を競い合うように建てたとされ、春宮と秋宮を参拝する際には建築や彫刻を見比べるのも楽しみ方のひとつです。



また、波と鯉の彫刻にも物語性があります。左右で異なる姿が表現され、一方の鯉は荒波の水を含み、もう一方は天へ向かう姿となっています。鳳凰や龍、唐獅子、象、鷹、鯉、鶴と、幣拝殿の各所にさまざまな動物が彫られているのも秋宮の特徴です。
一方、左右の片拝殿は華麗な幣拝殿とは対照的に装飾が抑えられています。正面は吹き放ちとなり、前面には勾欄を備えた縁が設けられています。中央の彫刻に覆われた幣拝殿と、左右に延びる端正な片拝殿との対比も、秋宮の社殿を見るうえで注目したいポイントです。
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御祭神・ご利益
諏訪大社下社秋宮の御祭神は、建御名方神(たけみなかたのかみ)、八坂刀売神(やさかとめのかみ)、八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)の3柱です。建御名方神と八坂刀売神は夫婦神とされ、諏訪大神として古くから篤い信仰を集めてきました。現在の諏訪大社では秋宮・春宮ともに建御名方神、八坂刀売神、八重事代主神の3柱を御祭神としていますが、下社では古くは八坂刀売神を中心に祀っていたとも伝えられています。
また、諏訪湖には冬になると湖面の氷がせり上がって筋状になる「御神渡り」の伝承があります。この御神渡りは、上社の建御名方神が下社の八坂刀売神のもとへ通った跡とも伝えられており、諏訪を代表する夫婦神の伝承として現在まで語り継がれています。
諏訪大神は古くから雨や風、水を司る神、五穀豊穣や生命を守る神として信仰されてきました。また建御名方神は武勇の神として朝廷や武将からも崇敬され、諏訪信仰は全国へと広がっていきました。
こうした神徳から、諏訪大社下社秋宮では五穀豊穣、勝負運・武運などのご利益で信仰されています。また、建御名方神と八坂刀売神が夫婦神として祀られていることから、家内安全などを願って参拝する人もいます。

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