有名度
小結気多大社
けたたいしゃ
石川県羽咋市寺家町ク1
若宮神社
更新日:2026年9月18日
戦国時代から残る国指定重要文化財
気多大社の本殿に向かって左手に鎮座する若宮神社は、事代主神(ことしろぬしのかみ)を祀る摂社です。現在の社殿は1569年(永禄12)に建立されたもので、戦国時代の神社建築が現在まで残る、気多大社のなかでも特に歴史の古い建造物です。社殿が建立されたのは、能登国を畠山氏が治めていた時代です。能登守護の畠山義綱によって再建されたと伝えられ、気多大社の神門や江戸時代に建立された拝殿・本殿よりも古い建物です。戦乱の続いた時代を経て450年以上にわたり受け継がれてきた社殿で、石川県内に残る数少ない中世の神社建築として貴重な存在となっています。

なかでも注目したいのが、蟇股や手挟に施された若葉の彫刻です。こうした意匠には室町時代末期の寺社建築の特徴が残されており、若宮神社の建立年代を伝える重要な要素となっています。気多大社では江戸時代に大規模な社頭造営が行われましたが、若宮神社はそれ以前の能登における寺社建築の姿を現在に伝えています。

気多大社の主祭神である大己貴命(大国主命)と、その御子神である事代主神が本殿と若宮神社にそれぞれ祀られていることも見どころです。本殿を参拝した際には、その左手に鎮座する若宮神社にもあわせてお参りするとよいでしょう。
若宮神社本殿は、その歴史的・建築的価値から1906年(明治39)に国の重要文化財に指定されました。気多大社に残る重要文化財のなかでも特に古く、戦国時代の能登の歴史と建築文化を今に伝える貴重な社殿です。
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