英気みなぎる正面狛犬 | 神田明神 - 神社ファン

有名度

大関

神田明神

かんだみょうじん

東京都千代田区外神田2-16-2

英気みなぎる正面狛犬

更新日:2026年1月17日

狛犬

神田明神の境内で、ひと際異彩を放つのが御神殿前に鎮座する一対の狛犬です。その最大の特徴は、堂々と正面を見据える姿──通常の狛犬が向かい合って配置されるのに対し、まっすぐ正面を見据えるこの構えは、極めて珍しく、訪れる人々の視線を釘付けにします。
阿形の狛犬
この狛犬は、昭和8年、現在の御神殿の造営と共に建立されました。原型制作を手がけたのは、動物彫刻の第一人者として名高い池田勇八氏。とりわけ「馬の勇八」の異名を持ち、その筋骨隆々とした造形美には定評があります。実際の彫刻を担ったのは、名工・野村保太郎氏。二人の匠の魂が宿るこの狛犬は、鋭い眼光と引き締まった筋肉美、そして威厳漂う佇まいで、多くの参拝者を魅了しています。
吽形の狛犬
神田明神の狛犬は、向かって右に獅子(阿形)、左に角を持つ狛犬(吽形)が配置されています。ちなみに狛犬は、古来の左優位の思想に基づき、神様から見て左側に阿形の獅子、右側に吽形の狛犬が置かれるのが一般的です。
一般的な狛犬の配置例
なぜ正面を向いているのか、その理由は定かではありません。ただ一説には、当時の西洋建築や美術の影響を受け、伝統にとらわれず新しい造形が試みられたのではとも言われています。伝統と革新が融合したこの狛犬は、まさに東京の中心に鎮座する神田明神にふさわしい存在といえるでしょう。
横から見た2つの狛犬像

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