有名度
大関東京大神宮
とうきょうだいじんぐう
東京都千代田区富士見2-4-1
飯富稲荷神社
更新日:2026年10月24日
九代目市川団十郎丈が篤く信仰した神社
手水舎を通り過ぎて石段を上った先、神門の右隣には、東京大神宮の境内社である飯富稲荷神社が鎮座しています。流造、平入のお社で、銅板葺の屋根には千木と鰹木が乗り、正面にはお賽銭箱と鳥居が設けられています。東京大神宮の境内では比較的小さなお社ですが、長い歴史を持つ由緒ある境内社です。飯富稲荷神社は、東京大神宮の前身である日比谷大神宮の時代から境内社としてお祀りされてきました。東京大神宮は1880年(明治13年)、東京における伊勢神宮の遥拝殿として日比谷に創建され、関東大震災後の1928年(昭和3年)に現在の飯田橋へ遷座しています。飯富稲荷神社も東京大神宮とともに現在地へ移り、当初は本殿東北の地に鎮座していました。その後、より多くの人が参拝できるよう、1987年(昭和62年)に神門東の現在地へ奉遷されました。

飯富稲荷神社は、幕末から明治にかけて活躍した名優「九代目市川団十郎丈」が篤い信仰を寄せていたことでも知られています。九代目市川団十郎は「劇聖」とも称された歌舞伎役者で、近代歌舞伎を代表する名優のひとりです。そのゆかりから飯富稲荷神社は芸能との結びつきも深く、現在も芸能を志す人々が芸道精進を祈って参拝しています。

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飯富稲荷神社初午祭
稲荷信仰と深い関わりを持つ祭典が「初午祭(はつうまさい)」です。伏見稲荷大社の社伝では、和銅4年(711)の2月最初の午の日に稲荷神が稲荷山三ヶ峰に降臨したとされ、これにちなみ全国の稲荷神社で初午祭が行われています。東京大神宮でも、境内の飯富稲荷神社で初午祭が執り行われています。飯富稲荷神社が芸能と深いゆかりを持つことから、歌舞伎俳優の方々による芸道精進への祈りを込めた揮毫の絵馬が奉納されるのが大きな特徴です。
奉納された絵馬は、毎年3月1日から3月31日まで境内で披露されます。普段の参拝とはまた違った飯富稲荷神社の一面に触れられるため、この時期に東京大神宮を訪れる際には、歌舞伎俳優による個性豊かな絵馬にも注目してみてください。

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